家族や親類など、身内の入居相談をする場合、ほぼすべての施設で事前見学を求められます。
これは、後々のトラブルを防ぐため、施設をきちんと見てから決めてもらいたいとの施設側の趣旨です。
家族様とも実際に会い、直接施設や料金の説明をする方がトラブルを防ぐことができますし、信頼関係の構築にもつながります。
また、家族様から施設見学を希望する場合も多いと思います。
自分の大切な家族や親類が入所するわけですから
「良い施設を選びたい」
と思うのは当然ですよね。
では、良い施設を選ぶにはどういったところをチェックすればよいでしょうか。
今回の記事では、良い老人ホームを見極めるため、施設を見学する際のチェックポイントをご紹介します。
ポイント① 施設を訪問した際の事務所の対応
施設に入って最初に対応する職員は事務員か施設ケアマネ、相談員のいずれかになります。
事務所は施設の顔に当たるところですから、事務所の対応が悪いところは避けるべきです。
施設正面玄関をお客さんが入ってきても、すぐに窓口に出てこないところはアウトですね。
訪問者が、用がありそうな顔をしなければ出てこないような事務所は、能力が低いと言わざるを得ません。
つまり施設長や事務長といった管理職がきちんと教育できていないということです。
事務所がこの状況では現場の介護職に指導できるはずがありません。
なぜなら施設長にとって事務所は一番のおひざ元ですから、そこの教育がなってないのに現場のスタッフが言うことを聞くはずがないのです。
あと、見学を申し込む際の電話対応もチェックしましょう。
- コールの何回目で出るか。3回以上かかるようなら避けた方がいいです
- 相手の声のトーンは明るめ、高めになっているか
- 「ありがとうございます~事業所です」といった冒頭の挨拶も含め、言葉遣いはきちんとしているか。
これらのことを意識しながら聞いてください。
ポイント② 介護職員の挨拶の有無や仕方
次に現場の介護スタッフの接遇面を見ていきます。
現場で働く介護職員が、来客者に対してきちんと挨拶ができるかどうかです。
挨拶はお客様を迎えるにあたって最初のコンタクトになります。
心から「ようこそ来てくださいました」という気持ちがあれば、挨拶に表れます。
挨拶がきちんとできないということは、社会性に大きな問題があるか、施設に対して不満があるからです。
「ようこそ来てくださいました」と思えないのは、自分が働いている施設に誇りが持てないことの表れとも取れます。
逆に、きちんと足を止めて挨拶ができれば接遇については良い施設と見ていいと思います。
施設を案内してもらっている間、複数の介護職とすれ違うことになると思います。
その中で、どれぐらいのスタッフがきちんと挨拶できるかチェックしてください。
ほとんどのスタッフがきちんと足を止めて、顔を見て笑顔で挨拶できるようであれば大丈夫です。
おそらく入所者にも丁寧な接遇ができているはずです。
足を止めるとはいかないまでも、きちんと笑顔で挨拶できれば及第点ですね。
逆に挨拶はしても、足を止めないどころか顔も見ず、表情も変えず、ただ機械的にしているような職員が多ければその施設は避けた方がいいです。
ポイント② 利用者の服装や顔の清潔状況
施設ではそこで生活している方々を、利用者と呼んでいるところがほとんどです。
その利用者の顔や衣服に注目してください。
顔は、口の周りの食べこぼし、目ヤニを確認するとその施設の介護レベルがわかります。
口の周りがガビガビになっているようなら、きちんとした介護を期待するのは難しいです。
また、目ヤニが目立つようだと、朝の洗面などがきちんとできていない証拠です。
服装については
- 食べこぼしなどで汚れていないか
- シャツはきちんと整っているか
- 腰回りから肌着が出ていないか
- ズボンは中心線がきちんと真ん中にきているか
を確認してください。
こういう細かい介護ができない施設は、全体の介護レベルも低いです。
オムツ交換や入浴介助、移動、移乗の介護は数をこなせば誰でもできるようになります。
大切なのは、私たちが普段の生活で、当たり前にしていることを当たり前に提供できるか、ということです。
口の周りの状況や目ヤニ、衣服への意識は、利用者の社会的交流をを考えられているか、ということにつながります。
私たちは米粒一つでも口や服についていようものなら、恥ずかしくて真っ赤っかになりますよね。
そういう意識で利用者に接することができている施設は、良いケアができています。
まとめ
良い老人ホームの選び方について書きました。
身内などが老人ホームに入所する機会がないと、一般の人はほぼ目にすることはありません。
ですから、いざ入所する際に、施設の良しあしを決めるための判断基準を持ちにくいと思います。
老人ホームは、ご本人にとって人生の最後を過ごす場所になるかもしれません。
この記事を参考にしていただいて、大切な家族が幸せな施設生活を送れるよう、良い老人ホームを選んでくださいね。
それでは、また。
いつも応援ありがとうございます。感謝しております。
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