介護職をしようか悩んでいる人「介護職の魅力ややりがいを知りたい。介護の仕事をしている人って、介護職にどんな魅力を感じて就いたんだろう。また、実際にやってみて、どんなところにやりがいを感じているんだろう」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。介護の仕事を20年以上しており、現在は介護の研修の講師やコンサルタントの仕事をしています。
さて、3K(きつい、汚い、給料安い)と言われる介護職ですが、それでも介護の仕事から離れられない人がいます。それほど、介護の仕事にはやりがいや魅力があるからです。
では、実際に、介護のやりがい、魅力とはどういったものなのでしょうか。
例えば、介護職の多くが口にするやりがいや魅力としては、「人から感謝してもらえる仕事」「自分の努力次第で、学歴や性別に関係なくステップアップしていける」であったり、「景気に左右されにくく安定している」「求人数が多く、自分に合った職場を選びやすい」といったことが聞かれます。
というわけで、今回は介護職のやりがいや魅力について解説していきます。
介護職にはやりがいや魅力がいっぱい!どんな仕事?
では、介護職のやりがいや魅力について見ていきましょう。まとめると、次のようになります。
介護職のやりがいや魅力
- 介護の目的は利用者の自分らしい生活を取り戻すこと
- 人に感謝をいただける
- 人生の大先輩から学びが得られる
- 性別、学歴に関係なくステップアップできる
- 求人数が多く、自分に合った職場を選びやすい
- 景気に左右されにくく安定している
それぞれ掘り下げていきます。
介護の目的は利用者の自分らしい生活を取り戻すこと
まず、介護の仕事とはどのような仕事なのでしょうか。世間一般のイメージとしては「日常生活のお世話」や「おむつ交換」といったことが浮かんでくるのではないでしょうか。
自分で日常生活ができない人に対して、できないところをお世話して、生活ができるようにする、ざっくりいうとそんなところだと思います。
しかし、介護は「ただのお世話」でも「おむつ交換」でもないんですね。明確な目的があるのです。
それは「自立支援」をすることです。そして、この自立支援というのは、日常生活を自分でできるようにすることだけを指すのではなくて、「その人が求める生活(未来)を実現する支援」ということになります。
つまり、病気やケガなどによって介護が必要になり、自分らしい生活ができなくなっている高齢者に対して、援助によってもう一度取り戻すことが介護なのです。
ただのお世話に対して、実はとても奥の深い仕事、それが介護なんですね。だから、その魅力に取り憑かれる人も少なくないのでしょう。
なお、介護の自立支援の詳細については、介護における自立と自律をわかりやすく解説しますをぜひご覧ください。
人に感謝をいただける
また、身近なやりがいとしては、人から直接感謝をいただける仕事である、という点があげられます。介護の仕事は高齢者との関係が密であるため、いろいろな場面で高齢者の口から直接「ありがとう」という言葉をいただけるのです。
そして、感謝の言葉をいただいたり、喜んでいる姿を目にできるのは、高齢者だけではありません。そのご家族からもいただけるのです。
つまり、たくさんの感謝や喜びをいただける仕事なんですね。
もちろん、他の仕事でも人の感謝をいただける仕事はたくさんあります。というか、基本的にあくどい商売以外、感謝されない仕事はないかもしれません。
しかし、ダイレクトに感謝をもらえるかというと、そうではない仕事も少なくありません。
たとえば、工場で働いている人は、自分が関わった仕事でお客さんの喜ぶ姿を目にする機会はほぼありません。
どれだけ感謝してもらっていても、直接感謝の声を耳にすることはできませんよね。
大変なことがあっても、感謝の言葉や喜んでいる姿を見ることでまた頑張れる、介護はそんな仕事なのです。
人生の大先輩から学びが得られる
介護職がサービスを提供する高齢者は、私たちより長く人生を歩んでこられた方々です。また、私たちとはちがう時代を生きてこられた経験をお持ちです。
介護の仕事は、そんな酸いも甘いも経験された人生の大先輩との関わりの中で、様々な学びを得ることができ仕事なのです。
たとえば、私が介護職を始めた2000年代前半は、戦争を経験された方がまだ多くいらっしゃいました。ですから、戦時中の話しをたくさん聞かせていただくことができました。
その大変さから、二度と戦争をしてはいけないなぁと改めて思ったものです。他にも、人生の教訓や子育てについて、生活の中での知恵など、学びや気付きがたくさんありましたね。
身内ではなかなか相談できないことでも、利用者なら話しができる、そんなこともありました。介護の魅力のひとつと言えるでしょう。
性別、学歴に関係なくステップアップできる
介護の仕事は、性別、学歴に関係なくステップアップしやすい仕事です。なぜなら、資格や働きぶりで評価を得られるからです。
元々、介護の仕事は女性が中心の仕事でした。ですから、女性だからという理由で重要なポストにつきにくい、ということが少ないのです。
また、学歴で評価されることもありません。介護の仕事にほとんど関係ないからです。
ステップアップに影響してくるのは、持っている資格、日々の仕事ぶり、そして介護経験です。つまり、自分の努力次第でステップアップが可能な仕事なんですね。
求人数が多く自分に合った職場を選びやすい
介護の仕事の魅力はまだまだあります。それは職場を選びやすいということです。なぜなら、介護の仕事は人材不足であるため、募集している施設、事業所がたくさんあるからです。
ですから、たくさんある求人票の中から、自分の希望に合致したところを選ぶことができるんですね。
介護職と一口に言っても、サービス形態によって仕事の中身や働き方にちがいがあります。たとえば、身体がとても悪かったり、深い認知症の方が多く入所している特別養護老人ホームなどの施設サービスでは、日常生活全般において支援が必要になります。
おむつ交換や入浴介助、食事を食べるお手伝いといった、身体に直接触れて行う身体介護が多く求められるんですね。
いっぽうで、自宅に住みながら日帰りでサービスを利用するデイサービスは、比較的お元気な方が利用されます。
日常生活の支援よりも、いかに楽しんでいただくか、ということが求められる仕事になります。
他にも、大規模でたくさんの高齢者が利用している施設なのか、それとも小規模で少ない高齢者が利用している施設なのかでも、求められることが変わってきます。
逆にいうと、得て、不得手によって職場を選べ、自分の強みを活かすことができるということです。
また、時間についても融通が利きやすい仕事です。たとえば、パートで働く場合、1日1〜2時間だけ仕事をするといった短時間の働き方も可能です。他にも、夜勤専従といって、夜勤の仕事だけをすることもできるんですね。
働く人のニーズに対して、多くの選択肢がある仕事ということです。
景気に左右されにくく安定している
介護職は、社会の景気に影響を受けにくい仕事です。なぜなら、景気によって介護を必要とする人、しない人の増減がないからです。
介護を必要とする人は、景気がどうなろうと必要とされます。ですから、景気によって仕事を失ったり、給料やボーナスが減ってしまう心配が少ないんですね。
つまり、安定した環境で、安心して働ける仕事なのです。
介護が必要な高齢者はこれからもしばらく増えていきます。つまり、今後も介護を担う人材が必要だということです。
そして、介護は社会保険を使ったサービスになります。ですから、景気に左右去られずに安定した売り上げが見込めます。
長期における将来設計を立てやすい仕事とも言えるでしょう。
介護職にはやりがいや魅力がいっぱい!どんな仕事?:まとめ
介護職のやりがいや魅力について書きました。
この記事をまとめます。
介護職のやりがいや魅力
- 介護は高齢者の自分らしい生活を取り戻す仕事
- 人に感謝をいただける
- 人生の大先輩から学びが得られる
- 性別、学歴に関係なくステップアップできる
- 求人数が多く、自分に合った職場を選びやすい
- 景気に左右されにくく安定している
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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