介護過程の展開におけるモニタリングを徹底解説【ポイントは5つ】

介護の知識・技術

介護過程の展開のモニタリングを知りたい人「介護過程の展開の最後はモニタリングになってるよね。モニタリングとは評価だと知ったけど、どのようなことをすればいいのかな。正しいやり方や実施するべき期間などを知りたいな」

こんな疑問を解決します

この記事の内容
  • 介護過程の展開におけるモニタリングの重要性がわかる
  • モニタリングを実施する際の5つのポイントがわかる

こんにちは、せいじです。

初任者研修、実務者研修の講師をしています。

実務者研修では、介護過程の展開のⅢを担当しています。

さて、今回は介護過程の展開の中のひとつ、モニタリングについて考えていきたいと思います。

介護過程の展開では、課題を抽出して目標と計画をたて、サービスを実施していくわけですが、やりっぱなしではものごとはうまく進みません。

やったことを評価して改善していくことで、きちんと目標に向かって進めるわけです。

なので、振り返りであるモニタリングはとても重要な要素となってきます。

なお、介護過程の重要性については、介護過程とは?意義や目的は?【介護の専門性の根拠です】に書いています。

ご覧いただけるとうれしいです。

スポンサーリンク

介護過程の展開におけるモニタリングを徹底解説

介護過程の展開におけるモニタリングについて書いていきます。

モニタリングは介護過程の展開では1番最後の項目になりますね。

介護過程の展開はPDCAサイクル

まず、介護過程の展開の基本的な流れを確認しておきます。

介護過程の基本的な流れ

  1. アセスメント
  2. 計画の立案
  3. 実施
  4. モニタリング(評価)

アセスメントによって生活課題を抽出し、解決するために計画を立て、実施します。

そして、目的を達成するためにきちんと進めているかどうかを確認して改善に向けて進めるのがモニタリング(評価)ということになります。

つまり、介護過程の展開とは、PDCAサイクルを回していくことですね。

介護過程の展開におけるモニタリングとは?

あらためてモニタリングを説明すると、目標達成に必要な改善をするための行動、ということになります。

計画してやりっぱなしでは、計画通りに進んでいるかどうかがわかりません。

なぜなら、計画通りにすべてが進むことは稀だらからです。

なのできちんと進んでいるかどうかの確認する必要があります。

モニタリングは目標達成における鍵となる

つまり、目標達成できるかどうかはモニタリング次第ということです。

モニタリングは出発地点から目標地点までの過程の中で、現在地を確認する行為だからです。

今どこにいて、どこに向いてるのかがわからなければ、目的地に到着することはできませんよね。

なので、モニタリングによって現在地を確認する必要があるのです。

モニタリングで目標達成に進んでいないことがわかれば、修正が必要ということになります。

スポンサーリンク

介護過程の展開のモニタリングでおさえておきたいポイント5つ

介護過程の展開におけるモニタリングを実施する際に、おさえておきたいポイントをあげていきます。

  1. 日々の介護記録をチェックしよう
  2. 利用者本人の声や状況を確認しよう
  3. 家族の声を確認しよう
  4. 専門職の視点からの評価を確認しよう
  5. 総合的に評価しよう

掘り下げていきます。

日々の介護記録をチェックしよう

モニタリングを実施するにあたっては、介護記録が重要な情報源となります。

日々の記録の積み重ねによって、進んできた道の評価ができるからです。

  1. サービス内容が実施できたのか? 
  2. それによる変化はどうだったか?

といったことを介護記録から把握する必要があります。

つまり、モニタリングができるよう、個別援助計画書を日々意識しながら介護記録を記載しなければならないということです。

利用者本人の声や状況を確認しよう

個別援助計画書は利用者の目標達成のためにあります。

なのでサービスをうけて、利用者がどのように感じているかの確認することが必要ですね。

利用者が成果を感じていたら、モチベーションになりますし、もし感じていなかったとしても、成果を伝えることで、モチベーションを高めることができます。

家族の声を確認しよう

モニタリングをする際は、家族の声も大切です。

なぜなら利用者ご本人が希望して入所しているよりも、家族の思いや事情があって入所しているケースが多いからです。

なので、家族が支援に対して、満足できているかどうかも重要になってきます。

それに家族でしか気づけない変化もあります。

その部分を知ることで今後の支援に生かすことができます。

また、家族の気持ちや意向を確認することで、施設との信頼関係が深まる可能性があります。

施設だけの評価ではなく、家族の視点、思いも汲んで介護してくれる施設、と感じることができるからです。

専門職が視点からの評価を確認しよう

介護職がつくる個別援助計画書は、介護職が主にとりあつかうものになります。

介護職がチームとして利用者を支援するためにもちいるからです。

しかし、評価をするにあたっては、看護師やセラピスト、栄養士といった視点も大切です。

介護職視点だけでは気づけない部分があるかもしれないからです。

なので、他の専門職からの評価を聞くのも大切ですね。

総合的に評価しよう

モニタリングをするにあたって、日々の介護記録が大切な情報源になると書きました。

ただし、毎日を個別に見るのではなく、モニタリングする期間を俯瞰的に見て評価する必要があリます。

なので、特定の期間だけを切り取って評価しないようにしましょう。

そうでないと、まちがった改善をしてしまうことになります。

スポンサーリンク

まとめ:モニタリングはどれぐらいの期間で実施する?

最後に、モニタリングはどれぐらいごとにすればいいかについてふれておきます。

モニタリングは毎月おこなうのが良いですね。

月々の変化を把握して、必要があれば改善を行い、うまくいっていればそのまま継続する、という形が望ましいでしょう。

短期目標が半年に設定されている場合、概ねその半分の3ヶ月でする、というふうにしているケースもありますが、理想的には毎月おこなうほうがいいでしょう。

というわけで、今回は介護過程の展開におけるモニタリングついて書きました。

みなさまの参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました