自分の仕事の価値を高めたい介護職「自分は頑張っているのに、どうして評価されないのでしょうか?意見もなかなか通らないし、給料も上がりません。自分の仕事の価値を高めるためにはどうすればいいでしょうか?」
こんな悩みを解決します。
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
今回は、自分の仕事の価値を高める方法について書いてきます。
これから社会はテクノロジーによって劇的に変わっていくと考えられます。
その時に、変わりなく価値のある社員でいるために必要な思考や行動について考えます。
なにもしないでいると、用なしになってしまうかもしれません。
ちなみに、テクノロジーの進化によって、どのような変化が起こるのかについては、【介護現場】IOT、AIでどのように変わるのか?で詳しく書いています。
読んでいただけると嬉しいです。
自分の仕事の価値を高める方法とその必要性
まず、自分の仕事の価値を高める必要性について書いていきます。
これから時代は変わっていきます。
ただ単に働いているだけでは、今の生活を維持するのはむずかしくなる可能性があります。
なぜ仕事の価値を高める必要があるのか
介護職が今のうちに自分の仕事の価値を高めておかなければならない理由として、テクノロジーの進化によって生活が激変する、ということがあげられます。
社会の変化やそれが介護業界に及ぼす影響については【介護現場】IOT、AIでどのように変わるのか?をご覧ください。
また、社会における価値観が変わったことが挙げられますね。
昔と違い、次の2点がなくなりました。
- 終身雇用制度
- 転職への抵抗感
2年ほど前にトヨタの社長が、終身雇用制はもう不可能、との発言をしました。
また、それよりも以前に、転職に対して以前ほど抵抗がなくなりました。
私が就職活動に励んだ2000年頃は、まだそれほど転職が活発ではなく、転職=挫折という風潮が残っている時代でした。
しかし、現在は転職する人が少なくありません。
また、転職によって給料が上がる時代になっています。
特に介護職はそのような傾向が強いですね。
これらの変化に対応していくために、自分の価値を高めておく必要があるのです。
給料はなにに対して払われるのか?
さて、仕事の対価は給料ですが、それはなにに対して支払われるのでしょうか。
- 自分が提供した労働力の対価
- 自分が提供した価値の対価
1番の考えの方が多いかもしれませんが、この考え方で働いていてはいつまで経っても給料は上がりません。
なぜなら、自分の労働力を切り売りしてお金に換えているからです。
これでは、時間を費やした分の報酬になるため、効率が良くなりません。
いっぽう、自分が提供した価値に対する対価と考えるとどうでしょうか?
自分の提供する価値を高めれば高めるほど、その対価を大きくすることができます。
では、自分の提供する価値を高めるためにはどうしたらいいでしょう?
それは、自分自身の希少性を高めることが必要です。
自分にしかできないことや、できる人が少なく、需要があることについては希少性が高くなります。
自分の仕事の価値を高める4つのポイント
自分の仕事の価値を高めるためには、需要があって希少性を身につけていくことが重要になります。
ここからは、希少性を高めるポイントについて書いていきます。
資格
希少性を高めるための1つ目は、資格を取得することです。
医師や看護師など、業務独占の資格を取得すれば、希少性が出ます。
ただ、介護の国家資格である、介護福祉士についてはそれほど大きな希少性にならないですね。
というのも、介護福祉士は名称独占の資格であって、業務独占ではないからです。
- 名称独占・・・・資格保持者じゃないと名乗れない
- 業務独占・・・・資格がないとできない業務がある
ここが介護の弱いところですね。
資格がないとできない業務がないので、誰にでもできる仕事、と捉えられがちになります。
ただ、事業所からすると、介護福祉士の有無は加算に影響してくるので、取得しておい方が希少性は間違いなく高まります。
合格率が60%を超える資格なので、できるだけ早く取得しておくことをお勧めします。
経験値
経験値も自分の希少性を高める付加価値になります。
ただし、ここでいう経験値は経験年数のことではありません。
なにを成し遂げてきたかが経験値になります。
業界に長くいるだけで、大してなにも残していない人に価値はありません。
自分の棚卸しをしてみて、自分が何を成し遂げてきたのか整理しておくのが良いですね。
なにもあげられないようであれば、今後なにを自分の実績として残していくのか、真剣に考えた方がいいと思います。
能力
専門職としての能力も付加価値になります。
介護の場合、普段の介助については、経験が長ければある程度身についていきます。
しかし、次のような事柄については、専門性が試されます。
- 自立支援に向けた介護
- 精神的な支援
- 接遇
- 認知症利用者への対応
- 気づきの力
これらは人員不足や業務の多忙さによって、ないがしろにされやすいところです。
しかし、介護職がここをできないと、専門職としての価値がなくなってしまいます。
認知症の利用者の周辺症状をおさめることができるかどうかは、介護の腕の見せどころではないでしょうか。
この辺りの能力を高めていくことが、他の専門職の価値に対抗できるところであると思います。
考え方
上記の3つについては、それなりに時間がかかる内容です。
資格を取得するにしても、実績を残すにしても、そして専門性を高めるにしても、一朝一夕ではできません。
しかし、考え方については明日からでも改めることができます。
この考え方によって、希少性を持つことができます。
以下のような内容です。
- 感情が安定していて、誰に対しても公平に受け答えできる
- 会社の方針を理解しようとする姿勢がある
- 自分目線、専門職目線ではなく会社目線で考えることができる
この3つの考え方を持つことで、会社にとって重要なスタッフになることができます。
逆に言うと、このような考え方を持てる人が少ないということです。
まず、自分の機嫌で言動に浮き沈みが見られる人が多いですね。
機嫌が悪いと、周囲のパワーを削ることになります。
- 今話していいだろうか
- 今日の機嫌はどうだろうか
- 嫌な顔をされたらどうしよう
関わる際にこのように相手に気を遣わせ、精神力を削ることになるのです。
逆に、いつでも安心して声をかけられる人で、またお話しをすることで元気がもらえるような人だと、周囲にパワーを提供することができます。
周囲のモチベーションをあげられるスタッフの価値は大きいですね。
次に、会社の方針の理解です。
私たちは自分の置かれているところから近い順番に考えます。
- 自分にとってどうか
- フロアにとってどうか
- 介護職にとってどうか
- 施設にとってどうか
- 会社にとってどうか
といった順番です。
会社は逆から考えます。
どちらが正解かというと、会社から考えるのが正解です。
なぜなら、会社がつぶれてしまったら、他にどれだけ利益があっても意味がないからです。
なので、会社目線、つまり経営者目線で全体を見るように心がけましょう。
今まで訳のわからない判断、方向性と感じていたものから、なにか得られるものがあると思います。
まとめ
自分の価値を高める働き方について書いてみました。
終身雇用や年功序列が当たり前だった時代とは変わって、いかに自分が組織に価値提供できるかが、より評価される時代になっています。
資格や専門職としての能力もですが、考え方によっても会社に大きな貢献ができます。
ぜひ考え方を変えて、会社にとって、経営者目線で考え時にどうか、ということに重きを置いてみてください。
会社に所属することは搾取されるのと同じだ、との考え方がありますが、会社に属することで得られる大きな安定というメリットもあります。
というわけで、今回はこの辺でを終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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