【介護職】夜勤が怖い理由2点とその解消方法

個人能力向上

夜勤ってユニットに1人とか、多くてもフロアに2人でやります。なにかあったらと不安で、恐怖を感じます。恐怖や精神的な負担を軽減する方法はないでしょうか。

こんな悩みを解決します

この記事の内容

  • 夜勤が怖いのは、まだ起こっていないことを心配する精神的な不安が原因。なにかあった場合にどうするか、事前にすべて決めておくことで解消される。

経験の浅い間は特に夜勤が恐怖に感じるかもしれません。

夜間は介護職の数が少ないので「自分にすべて責任がかかってくる」と思うからですね。

責任感を持つのは素晴らしいことですが、負担を背負い込みすぎると精神的につらくなります。

現場にいなくても施設には看護師、フロアのリーダー、施設の責任者である施設長がいます。

なにかあった場合はすぐに連絡して指示を仰げばいいのです。

自分はひとりではない、というように、心のゆとりを持つことが重要ですね。

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利用者の急な変化や事故に対する不安と解消方法

もっとも大きな不安は、利用者の体調が急変し、命にかかわるようなことがあったらどう対応したらいいの?ということではないでしょうか。

その他にも、転倒などの事故があったらどうしよう、その時に怪我をして出血したらどうしよう、などですね。

夜間の急変に関する不安要素

まとめると次のようになります。

夜間の急変に関する不安要素

  • 命にかかわるような急な体調変化
  • 転倒などによる怪我、それに伴う出血への対応

介護老人保健施設や一部の介護付有料老人ホームについては夜勤の看護師がいますが、その他の施設やグループホームでは、夜間は介護職しかいません。

場合によっては緊急対応をすることもあり、自分にできるかどうか不安になりますよね。

どうすればこのような不安を継承することができるでしょうか。

利用者の急な体調変化に対する不安の解消方法

想定されるこのような不安要素の多くは、対応マニュアルを作ることで解消できます。

その中で夜勤者が持っておかなければならない知識や技術を、把握しておきましょう。

夜勤をする際に必要な最低限の知識

  • 異常に気づくためのポイントの把握
  • 心肺蘇生法
  • AEDの使い方
  • 止血の方法
  • 様子を伝えるために必要なポイント、伝え方

上記の5つがあれば、大丈夫ですね。

異常に気づくためのポイントについては、初任者研修で勉強しています。

テキストを確認しておきましょう。

心肺蘇生法やAEDの使い方は、地域の消防署が「救命講習」という形でしてくれます。

定期的に行っているところもあれば、依頼を受けて行っているなど、地域によってちがいがあるので、ひとまず消防署に相談することをお勧めします。

施設の看護師さんが研修をするのも有効ですね。

あとは重篤なことであれば救急車を呼んで、救急隊員に任せればよいです。

事前の準備で不安を解消

  • すぐに相談できる電話窓口を決めておく(リーダー、看護師など)
  • 施設内の緊急時の対応を決めておく
  • 救命講習の受講もしくは研修の実施
  • 最悪救急車を呼べば大丈夫という安心

このあたりを施設としておさえておけば、夜勤の不安は大幅に減らすことができるはずです。

ただし、高齢者になると急に亡くなる、ということは起こりえます。

私も17年間で5件程、そういったケースを見てきました。

私自身が夜勤中に亡くなっているのを発見したケースも、ありました。

その経験は、ずっと心に残っています。

あとの職員の心のケアが大切ですね。

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ナースコールなど利用者へのイライラに対する不安

利用者の体調不良等の緊急事態の他に「ナースコールが鬼のようになったらどうしよう」とか「利用者さんが寝てくれなかったらどうしよう」という不安がありますね。

この不安は自分の精神的な負担に対する不安になります。

介護の虐待の事件を見て「私は絶対に大丈夫」と思いつつも、心のどこかで「明日は我が身かも」という不安がある人もいるかもしれません。

ただし、不安を持つことが悪いことではありません。

「明日は我が身かも」と考えられる人は、それを避ける方法を考えるはずです。

ですので、そう感じたことをプラスにとらえるようにしてください。

精神的な負担に対する不安

具体的にあげると次のようになります。

精神的な負担に対する不安

  • 不穏によるナースコールの連発
  • 寝てくださらない場合の対応
  • 新入所後の利用者の状況がわからない場合の不安

ナースコールが重なったときは慌てふためく人も多いかもしれません。

「少し待ってくださいね」とお願いするものの「待っている間に転倒されたらどうしよう」とか、待たせることに対する罪悪感とか、いろいろ考えてしまいますね。

それによって精神的にイライラすることも少なくないと思います。

精神的な負担に対する解消方法

精神的な負担に対する解消方法をまとめると、次のようになります。

精神的な不安の解消方法

  • あらかじめ想定しておくことで負担を軽減する
  • 「寝てもらわなければ」の固定観念を捨てる
  • 新入所の利用者の情報をたくさん知れる喜びへの転換

夜間は利用者さんの行動がある程度限られています。

ほとんどの利用者さんは休まれているので、対応が必要な利用者さんは絞られますね。

ですので、対応が必要な方をあらかじめ想定し、事前に取れる対応をしておくことで、負担を軽減できます。

週一回夜勤をがあるのであれば、次の夜勤までの間の日中の様子、夜間の様子をしっかりと把握しておきましょう。

そして、日中の生活環境が夜間に影響していないか分析していきます。

たとえば「入浴された日は良く休まれる」とか「便秘の日は寝られないケースが多い」などですね。

そこからパターンが把握できれば、日中に解決できるよう働きかけたり、夜間に起こることを想定できたりします。

「ふたを開けたら大変だった」という状況よりもずっと精神的に楽になるはずです。

また「夜間は寝てもらわなければならない」という固定観念は捨てましょう。

人間だれしも「眠れない夜」を経験したことがあるのではないでしょうか?

日常生活の中で起こりえることで。

その時には少しお茶を飲んだり、読書をしてみたり、テレビを見たりと、少し夜更かしをして過ごすこともありますよね。

なにがなんでも寝ないとって考えると、布団の中でけっこう苦しい時間を過ごすことになります。

ですので「寝ていただく」ことに縛られ過ぎないようにしましょう。

新入所が入っての初めての夜勤は不安も大きくなりがちです。

その方が夜間どのように過ごされるか、わからないためです。

ですが、それをモチベーションにできないでしょうか?

あなたの情報収集によって、次の日からゆっくり休めるようになるかもしれません。

次の日の夜勤スタッフが安心して業務に入れるようになるかもしれないのです。

あなたは「その役割を果たせる」と周囲から信頼されているのでしょう。

大変な役割かもしれませんが、ぜひプラスに考えて対応してみてください。

夜勤でイライラしない方法については、別の記事でも書いています。

参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

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まとめ

夜勤が怖いと思う理由と、不安の解消方法について書きました。

夜勤は比較的に特別なシチュエーションが想定できます。

なので、最初にマニュアルを作り、なにかあったらここに連絡すれば大丈夫、という状況を作っておくことが精神的な不安の解消につながりますね。

体調の変化に対しては、最悪救急車を呼べばよい、という気持ちを持っておきましょう。

ただし、利用者の状態把握の仕方やAEDの使い方は覚えておかなければなりません。

心に引っ掛かっていることがあるのであれば、それは事前に解消しておくことをお勧めします。

事業所の研修のテーマにすることもできますしね。

それでは、平穏の夜勤が増えることを願っております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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