介護職の仕事をしているがストレスで限界を感じているんだよね。人間関係は悪いし、利用者さんとのかかわりも難しいし・・・・。精神的に病む前に、なにか良い解決策、対処方法があれば教えてほしいな。
こんな悩みを解決します
こんにちは、せいじです。
介護のセミナー講師をしています。
簡単なプロフィールはこんな感じです。
この記事の内容
介護の仕事はストレスの多い仕事とされています。
事実、精神的な疾患による労災の申請件数は、福祉業界がトップという数字が出ています。
今回は、介護の仕事にはどのようなストレスがあるのか、そしてその対処方法や解決方法を考えていきます。
介護職のストレスの原因とは
介護職のストレスの原因は主に次のようなものですね。
- 上司や同僚との人間関係のストレス
- 法人や施設、事業所への不満によるストレス
- 業務の負担が大きいことによるストレス
上司や同僚との人間関係のストレス
介護職の退職理由1位が人間関係ですね。
これは永遠のテーマかもしれません。
上記は私が介護職の時に経験した内容ですね。
やたら上から話をしてくる上司や先輩スタッフはどこでもいますね。
また、新人のうちは複数の先輩から指導を受けますが、みんな言うことがバラバラだったりします。
「結局どうしろって言うの?」とかなり悩みましたね。
あと、介護職が数人集まると、その場にいないスタッフの悪口大会が始まります。
これにはうんざりしますね。
法人や施設、事業所への不満によるストレス
働いている法人、施設の運営方針に対する不満ですね。
こちらは介護職の退職理由の4位にランクインしています。
現場の介護職が感じる不満はこんな感じですね。
ただ、「お金儲けばかり考えている」や「人材不足を解消してくれない」については、施設長として働くようになってから少し見方が変わりましたね。
その理由は情報量の差だと思います。
つまり現場の介護職にはわからないこと、見えないことが多すぎて、それが不満になっていたということです。
たとえば、お金儲けについては、職員の給与や建物を維持するお金などを稼がないと事業は成り立ちません。
人材不足の解消は、かなり厳しい現状があります。
どれだけ努力しても確保は難しいですね。
まぁ、介護の仕事で人件費はかなりのウェイトを占めるので、そこを削ってお金儲けを中心に考えている人も中に入るでしょうけど。
好き嫌いでの昇進や問題に蓋をする体質はいかがなものかと思います。
そこは働くものとして不信感につながるし、ストレスの溜まるところになりますね。
業務の負担が大きいことによるストレス
介護の仕事は体力的にも精神的にも負担が大きいと言われていますね。
- 身体的な介助を必要とする人が多く肉体的な負担が大きい
- 認知症の深い方が多く、精神的な負担が大きい
- 業務が忙しすぎて負担が大きい
介護の事業所は利用者の状態によって負担の大きさが変わってきますね。
知識や技術が十分でないと、その影響はさらに大きくなります。
移乗や移動についてはボディメカニクスと利用者の残存能力(利用者自身の残っている力)の活用を、認知症の方には適切な対応をすることで、介護する側の負担を減らすことができます。
つまり、ストレスの原因が自分の知識や技術の不足から来てる場合があるってことです。
専門職としての技術を磨くことで、解消できる可能性があります。
介護職のストレス解消法
ストレスは溜まるとろくなことがありません。
身体に支障が出たり、集中力が落ちたり、ですね。
最悪は精神疾患につながり、今までの生活ができなくなる可能性があります。
そうならないように、適切に解消しておきましょう。
- 介護職はストレスチェックの活用を!
- ストレスを発散する気分転換の方法
- 時には愚痴を吐くことも重要、仲間で助け合う
介護職はストレスチェックの活用を!
ストレスを発散するためには次の手順が必要です。
- 自分の状態を知る
- 原因を考える
- 解消方法を考える
自分のストレスの状態を知るために、厚生労働省が勧めている「5分でできる職場のストレスセルフチェック」があります。
全部で57問、所要時間約5分でできて簡単です。
4つのSTEPに分かれています。
- 仕事について
- 最近1か月の状態について
- 周りの方々について
- 満足度について
すべて終わると最後に自分の状態を表したグラフ付きの結果、アドバイスが表示されます。
グラフの内容は次のようになっています。
- ストレスの原因因子
- ストレスによる心身反応
- ストレス反応への影響因子
ストレスの解消には、まず自分のストレスの状態を知らなければなりません。
そして、なぜそのような状態になっているのか、原因の究明が必要です。
最後に解消方法を考えるという流れですね。
早めに手を打つことが重要です。
火事も小さい火のうちに消さないと大変なことになりますからね。
精神的なストレスも同じくです。
ぜひストレスチェックをしてみてください。
ストレスを解消する気分転換の方法
自分のストレスの状態を知ったら、解消することが大切です。
- 趣味を作る
- 自然の中で仕事のことを忘れる
- スマホを見ない
趣味を作って没頭することで、その間仕事のことを忘れられますよね。
その時間が大切です。
頭が仕事だらけで、プライベートまでずっと考えてしまうと、ストレスが溜まっていくばかりです。
私は一時期この状態になりました。
なにをしていても勝手に頭の中に仕事の問題が浮かんできて、考え始めてしまいます。
これはかなりやばい状況ですよね。
このとき、私は読書に走りました。
没頭して読んでいると、その間仕事のことを忘れられるので。
ですから没頭できるような趣味を見つけましょう。
とはいえ、そう簡単に趣味なんて見つからないかもしれません。
その時は少し田舎の方に足を運んで、自然の景色を楽しみながら、良い空気を吸いましょう。
自然の中に自分を置くことで、心身ともにリフレッシュできます。
あと、リラックスしたい時はスマホを見ない方がいいですね。
例えばLINEなど、仕事の連絡が来るかもしれませんし。
急な連絡が入る立場の人は見ないわけにはいきませんが、それでも職場に頼んで、完全に仕事から離れる日を持った方がいいです。
時には愚痴を吐くことも効果的、仲間で助け合う
自分の中で抱え込んでしまって、そこから逃れられなくなるとパンクします。
愚痴を吐くのは良くないと言われますが、時には有効に活用しましょう。
愚痴を吐いたり、自分の感情を吐露することで、ストレスを発散することができます。
その後で客観的に現状を見つめ、ストレスの元を解決するようにしましょう。
どうしてもストレスの元を立つのがむずかしいようであれば、その分のストレスを発散できる方法を用意しておきましょう。
介護職、ストレスが限界で精神的に病む前に
精神的に病んでしまっては意味がない
仕事は大切ですね。
お金を儲けて生活していかなければなりません。
しかし、精神的に病んでしまっては意味がありません。
人生を棒に振ってしまうことになるからです。
ポイントは次の通りです。
- 変調は突然やってくる
- 自分は大丈夫と過信しない
- 早めに手を打つ
身体に変調が現れるのはある日突然のことが多いです。
「自分は精神力が強いので大丈夫」とか「すぐに回復することができる」などポジティブなことはいいことです。
ただ、身体がSOSを出しているのに放っておくなど、過信しすぎてはいけません。
早めに手を打って、状況を改善できるようにしてください。
「仕事を離れることができない」と思うかもしれませんが、そのまま無理をすれば強制的に仕事から離れることになります。
そうならないように、医師に相談するなどの対応をとり、仕事の負担を減らすようにしましょう。
相談できる人を探そう
ストレスは相談できる人がいるか、いないかも重要です。
感情を言葉にして出すことで、ストレスが軽減できるからです。
職場、友人、家族など、相談できる人を作れると理想ですね。
誰にも話せず抱え込んでしまうのが一番よくないです。
悪い方向にしか向かなくなるので。
心を開いて話しができる人を作りましょう。
もし、どうしても周りに相談できる人がいないのであれば、そのようなサービスを活用するのも手ですね。
「ココナラ」では、介護の職場での相談にのることを商品として販売している人がたくさんいます。
赤の他人の方が相談しやすい場合もあります。
一度利用してみるのもいいかもしれません。
転職して新しい職場を探すのもひとつの手段
職場のストレスの原因がどうしても解消できないのであれば、転職することも必要かもしれません。
仕事に我慢はつきものですが、それでも限度があります。
無理をしすぎて心身に支障が出ては意味がありません。
今後も改善される見込みが見えないなら、職場を変えてみましょう。
まとめ
介護職のストレスの原因と、その解消方法について書いてみました。
福祉の仕事は精神的なストレスが大きいと言われています。
ですから、長く続けるためにも、日々ケアが必要ということですね。
心は目に見えないので、周りからはわかりません。
自分で向き合って、自分を守ってあげましょう。
では今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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