給料を上げる方法が知りたい介護職「介護職の給料を上げる方法が知りたい。介護職をしてるんだけれど、やっぱ給料安いんだよね。どうやったら、介護職の給料を上げることができるんだろう。上げる方法が知りたいな」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。介護の仕事を20年以上しており、現在は介護の研修の講師やコンサルタントの仕事をしています。
さて、介護職の給料は、一般の仕事とくらべると安いと言われています。少しでも給料を上げたい、と思っている介護職は多いでしょう。
やっぱりお金がないと生活できませんし、仕事へのモチベーションもあがりにくいですからね。
というわけで、今回は介護職として働く中で、給料を少しでも上げる方法について解説します。
介護職の給料を上げる方法とは?
では、介護職の給料を上げる方法について見ていきましょう。
まとめると、次のようになります。
介護職の給料を上げる方法
- 資格を取得する
- 夜勤の回数を増やすなど、手当で収入アップ
- 昇進して役職者になる
- 同じ職場で長く働く
- 介護保険以外のサービスで収益を上げる
- 給料の高い職場に転職する
それぞれ掘り下げていきます。
資格を取得する
ほとんどの事業所は、資格手当を設定しています。資格を保持していることで、手当をつけるためです。
手当がつく資格としては、次のようなものがあります。
介護職が保持することで手当がつく資格
- 初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
- 介護支援専門員
- 社会福祉士
1〜3の介護職としての資格はもちろん、4のケアマネジャーの資格、5の相談員に必要な資格についても、資格手当が設けられている事業所が少なくありません。
取得するための費用を事業所が負担するといった、資格取得支援制度を設けているところも多いですね。
他にも、次のような研修を修了していると、手当がつく場合があります。
その他の資格手当が見込める資格
- 認知症介護基礎研修
- 認知症介護実践者研修
- 認知症介護実践リーダー研修
- 認知症ケア専門士
日本では、認知症の方が増えています。そして、これからも増加していくことがわかっています。ですから、認知症対応の知識、技術がとても大切になってきます。
認知症対応型の施設では、人員配置基準として、上記のような有資格者が必要になります。その他の事業所でも、認知症系の加算の要件に有資格者が必要とされています。
つまり、雇用することで、事業所に入ってくる介護報酬が増えるため、手当をつけてでも有資格者を確保したいということになります。
資格取得支援制度については、人材派遣の会社でも用意しているところが多くなりました。これらの制度を活用し、資格を取得して手当を増やしていきましょう。
夜勤の回数を増やすなど、手当で収入アップ
資格手当以外で給料アップが狙えるものとして、夜勤手当があります。夜勤をすることによって、通常の給料に1回あたり4000円〜7000円程度支給されるんですね。
ですから、資格取得よりもハードルが低くなります。
ただし、夜勤の回数は、職場の人員との兼ね合いで決まってくるため、必ずしも希望通りに入れるわけではありません。
それなら、いっそうのこと夜勤専門の介護職として働く、という方法もあります。夜勤のみの仕事をすることによって、同じ時間働くよりも夜勤手当分を稼ぐことができます。
昇進して役職者になる
リーダーや主任、管理者などに昇進することでも、給料を上げることができます。役職手当がつくからです。
役職になることで、だいたい1〜5万円ぐらいの幅で手当がつき、給料がアップするのです。
ただし、施設によっては、リーダーや主任などは夜勤をしない、つまり夜勤手当がつかないという状況になることもあります。
結果的に、給料が現状維持となることもあるかもしれませんが、夜勤がないことで肉体的な負担は軽減されるでしょう。
また、リーダーなどの経験を通じてスキルアップができるため、将来的にさらなる給料アップのチャンスになるので、目の前の金額以上にプラスになります。
同じ職場で長く続ける
同じ職場で長く仕事を続けることでも、給料は上がります。毎年の昇給分で、給料が上がっていくからです。
しかし、一度の上がり幅はそれほど大きくありません。事業所にもよりますが、1000〜5000円ぐらいでしょうか。
コツコツと積み上げていく感じですね。
とはいえ、同じところで長く仕事を続けることで、役職者へと昇進するチャンスも得やすくなります。
介護職として働く人の中には、リーダーにはなりたくない、いち介護職として続けたい、という人もいるでしょう。ですから、給料アップと、ライフワークバランスを考えながら、選択してください。
給料の高い職場に転職する
長くコツコツ同じところで働いても、将来性がない、と感じている方もいるかもしれません。その場合は、もっと給料が高いところに転職するという方法で給料が上がるかもしれません。
いち介護職として仕事を続けつつ、給料を上げたい場合についても、良い選択肢になります。
介護保険以外のサービスで収益を上げる
直接的な給料アップの道とは異なりますが、介護保険以外の事業で会社の売上を上昇させることによって、介護職の給料が上がる可能性があります。
なぜなら、介護保険制度によらない事業は、行政のコントロールを受けずに済むからです。
介護保険制度によるサービスは、国が決める介護報酬によって売上が左右されてしまいます。ですから、なかなか給料を上げにくいという実情があります。
いっぽうで、介護保険以外の売上については、介護保険の改正による影響を受けないため、昇給に当てやすくなるんですね。
もし、自分が所属している法人が、介護保険以外のサービスにも力を入れようとしているのであれば、成功すれば給料が上がるチャンス、と捉えてください。
介護報酬と給料の関係についての詳細は、介護職の給料が安い理由と収入を改善する方法とはをご覧ください。
介護職の給料を上げる方法とは?:まとめと私見
介護職の給料を上げる方法について書きました。この記事をまとめます。
- 介護職の給料を上げる方法
- 資格を取得する
- 夜勤の回数を増やすなど、手当で収入アップ
- 昇進して役職者になる
- 同じ職場で長く働く
- 介護保険以外のサービスで収益を上げる
- 給料の高い職場に転職する
個人的には、スキルアップをして、転職するという方法で給料アップを果たしました。介護職として6年ほどひとつの事業所で働き、介護支援専門員の資格を取得して介護支援専門員として別法人に転職、その後施設の管理者に昇進して、それから転職、という形です。
介護職として、というのとは少し違いますが、給料を上げていくためには、介護職では限界があるのも事実です。
役職者になるか、資格を取得して介護支援専門員や相談員になり、それからさらに上位職に就くことが、給料のアップには必要になります。
ただし、純粋に介護職だけの業務で昇給する形ではないため、人によって求める道はちがってくるでしょう。
どんな仕事がしたいかも合わせて、給料を考えていく必要がありますね。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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