仕事に自信がない新人介護職「介護の仕事を始めて半年が経つけれど、なかなか自信が持てない。業務や利用者さんのことがなかなか覚えられないし、あとから来た人の方がてきぱきと仕事をしているように感じる。先輩にも怒られるし、自分には介護職は向いてないのかな。
こんな悩みを解決します
こんにちは、ハッピーアクトのセミナー講師、せいじです。
経験なども含めて、今回の記事を書いています。
この記事の内容
介護の仕事をしてみたけれど、自分のやっていることはこれで大丈夫なんだろうか?
他の人とくらべて劣っているんじゃないだろうか?
そんな風に悩んでいる人は、実は少なくありません。
大丈夫です!!なにを隠そう、私もそんな介護職のひとりでした。
そして、私が介護職として少しずつ自信が持てるようになったのは、始めてして3年目になったころです。
今回の記事は、介護職で自信が持てない理由と、その解決方法を書いていきます。
結論からいうと、介護職は簡単になれますが、「簡単な仕事」ではありません!ということです。
しかし、できるようになる方法はあるのでご安心ください。
【介護職あるある】自信が持てない理由
介護職を初めて半年が過ぎても、なかなか自信が持てない理由を見ていきます。
まとめると次のようになります。
- なかなか業務が覚えられない
- 利用者とコミュニケーションがうまくとれない
- 先輩介護職員の指導がきつい
- きちんと教えてもらえない
- 介護職でまじめな人ほど完璧を求めすぎる
掘り下げていきます。
なかなか業務が覚えられない
「介護の仕事を始めたけれど、いつまでたっても業務が覚えられない」と悩んでおられる人はけっこう多いですね。
介護は覚えなければいけないことが多いのです。
- 業務の手順
- 利用者の名前・情報
- 職員の名前・情報
これらのことを同時並行で覚えていかなければなりません。
また、利用者は時間が経つにつれて状態が変化していきます。
そして、利用者は徐々に入れ替わっていきます。
そのたびにまた覚えなければならないのです。
もっと言うと、同じ人でも1日の中で変化があることが少なくありません。
だから、覚えるのに時間がかかるのはしかたないと言えます。
利用者とコミュニケーションがうまくとれない
介護職を始めて、最初に躓くことが多いのは、利用者とのコミュニケーションです。
このような状態があって、悩みます。
「先輩職員はうまく対応しているのに、どうして自分にはできないのだろう」と自信がなくなるのは当然ですね。
会話については慣れであったり、会話が弾む話題を情報収集する意識が大切ですね。
それ以外にも時間が解決してくれる部分もあります。
焦らずに取り組みましょう。
ただ、3の認知症の方に対するコミュニケーションは奥が深いですね。
認知症の利用者の理解については、それなりの時間と経験が必要ですね。
完全に理解するのは、簡単には難しいかもしれません。
介護職としては、一生かけて学び続ける分野であると思います。
なお、新人が利用者とコミュニケーションをスムーズに取る方法については、下の記事をご覧ください。
先輩介護職の指導がきつい
介護の仕事に自信が持てなくなる大きな理由として、先輩の指導方法があります。
ほめながらうまく伸ばしてくれたらいいですが、介護の現場は忙しくて心の余裕がない時も多いです。
先輩としては、そん中でついきつく言ってしまうこともあるでしょう。
言われた方は心に残ってしまうので、自信が持てない原因になるのです。
きちんと教えてもらえない
介護の現場は常に人出が少ない状態です。
だから、新人とじっくり行動を共にし、しっかりと指導する、という体制がとれているところは稀です。
ですから、介助の方法が我流になりやすいのです。
他の先輩職員がどのようなやり方をしているのかがわからない、自分のやり方が正しいのかどうかがわからない、という状況になりやすい仕事と言えますね。
私もずっとそんな気持ちで仕事をしていました。
介護職でまじめな人ほど完璧を求めすぎる
性格がまじめすぎるがゆえに、完璧を求め過ぎていつまでも不安を感じている人も多いかもしれません。
しかし、どんな仕事でも、完璧にできる人というのは、ほとんどいません。
人間がすることなので、ミスはつきものなのです。
万が一ミスが起きたとしても、大きな事故にならないよう、施設や事業所でセーフティネットが用意されています。
完璧を求めすぎないようにしましょう。
介護職として自信をつける方法
介護職として自信をつける方法を書いていきます。
まとめると次のようになります。
- シーツ交換を極める
- 外部研修に参加する
- You Tube動画で自己学習する
- 他の人とくらべない
- 環境を変えてみる
- 実は介護は難しい、肩の力を抜いて取り組む
掘り下げていきます。
シーツ交換を極める
シーツ交換を極める、と書きましたが、シーツ交換に限らず、なにかひとつ自信を持ってできることを作ることをお勧めします。
介護は正解が明確でないことが多い仕事ですし、すぐに結果が出ないことが多いのです。
たとえば、介護の目的は自立支援ですが、自分が行った支援が自立につながるかどうかはすぐに答えを知ることができません。
すべてに対して「きちんとできているのだろうか?」と考え出すと、精神的な負担が大きくなります。
でも「これだけは自信をもってできる」というものが増えていけば、精神的な負担は減りますよね。
つまり、シーツ交換を提案しているのは、正解があるからです。
基本的にこうするのが正解!というのがあると、できているか、できていないかが自覚できます。
はっきりと「できた」という実感が持てることを、クリアしていきましょう。
外部研修に参加する
外部で行われる研修に参加するのも、自分の自信になります。
初任者研修を終了して実際に介護の仕事を始めると、研修で習った基本からの応用が求められます。
ところが、現場には基本をすっ飛ばして我流でやっている先輩職員も少なくありません。
その方法を指導されると、自分の中でなにが正しいのかがわからなくなります。
本来の介護を確認するためにも、外部研修は役に立ちます。
つまり、なにが正しいのかを確認するのです。
疑心暗鬼で仕事をしなくてよくなると、自信が持てるようになります。
YouTube動画で自己学習する
介護の現場ではひとりで利用者に接することが多いですよね。
他の先輩職員がどのように介助しているのか、じっくり見て勉強する機会が少ないはずです。
ましてや、先輩職員が手取り足取り教えてくれるほど、人員の余裕がある事業所は皆無ではないでしょうか。
そこで有効なのがYouTube動画を活用することです。
YouTube動画であれば、好きな時にじっくりと実際の身体の動きを見ることができ、とても勉強になります。
解説もきちんとしてくれるし、何度も繰り返し見ることができます。
イメージトレーニングや、エアで動きをするなどして、体に覚えさせていきましょう。
これをするだけでも、ずいぶん変わってくるはずです。
他の人とくらべない
他の人と比較して自信を持ったり、逆に自信を無くしたりするのは意味がありません。
自分だけにフォーカスし、身に付けなければならないことを、自分のペースで着実に身に付けていけばよいのです。
もちろん早いにこしたことはありませんが、人それぞれ持っている能力は違います。
得て、増えてもあります。
ですから、人とくらべて落ち込む必要はありません。
環境を変えてみる
どうしても介護職として自信が持てないようであれば、思い切って職場を変えてみるのもいいかもしれません。
たとえば、今の事業所よりも、利用者の数が少なかったり、規模の小さい事業所だったりというふうに、環境を変えることで悩みが解決する場合があります。
ひとつの職場で、継続的に仕事をするのは素晴らしいことです。
しかし、介護の仕事の場合、いろいろな事業所を経験するのも、自分の強みになります。
たとえば、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホームは、それぞれ利用者の人数も、提供する環境も、変わってきます。
経験することで、介護職としての幅も広がりますし、自分に合った介護職としての形も見えてくるかもしれません。
でも、転職ばかりしていたら「どうせすぐにやめてしまうのではないか」と採用してもらえなくなるんじゃないの?
たしかに短期間での転職が多いと、採用にも影響する場合があります。
それに、あまりに短いと、介護職としての経験にもなりません。
個人的には、年単位の経験は必要だと思います。
実は介護は難しい、肩の力を抜いて取り組む
介護の仕事のイメージとして「誰にでもできる仕事」というものがありますよね。
でも、実は介護の仕事は、とても奥が深くて難しいのです。
なぜなら、他人の生活、そして人生を支える仕事です。
簡単なはずがありませんよね。
そのためには膨大な知識や技術が必要なのです。
だから、すぐにできるようにならなくても、仕方がありません。
あまり肩に力を入れすぎず、しっかりと成長していきましょう。
まとめ
新人介護職が介護に自信が持てない理由と、その解決方法について書きました。
介護の仕事は就職するのは簡単ですが、すぐに一人前にできる仕事ではありません。
ですから、コツコツと勉強しつつ経験を積み上げて、自信をつけていきましょう。
一番よくないのは、間違った自信を持ってしまうことかもしれません。
仕事をする上で、自信を持つことは決して悪いことではありませんが「自分はもう十分できている」と思ってしまうと、それ以上の成長がなくなります。
自信は持ちつつ、常に自分をアップデートしていく、という思考が大切ですね。
では、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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