リーダーの条件に悩むリーダー「チームのリーダーになるための条件を知りたいです。リーダーとして、チームをしっかりとまとめていきたいと思っています。みんながついてきてくれるようなリーダーになるためには、どのような条件を満たせばいいのか教えてください」
こんな疑問を解決します。
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
過去トータル8年間ほど、服飾雑貨店の店長や介護施設の施設長をしてきました。
さて、チームの良し悪しはリーダーによって決まると言われます。
良いリーダーは良いチームを作り、悪いリーダーはチームを崩壊させます。
とはいえ、具体的にリーダーはどうあればいいの?というのがはっきりわからない人も多いですよね?
昔の私もそうでした。
どうすればメンバーがついてきてくれるのか、メンバーが正しい方向に向けて動いてくれるチームを作ることができるのか、それに必要なリーダー像はどういったものか、まとめると次のようになります。
- 常に活力を持っている
- 公明正大
- 自分軸を持っている
- 違う意見や考え方に寛容
- 自分の会社の批判をしない
- 感情をコントロールできる
- 視野が広く先を見ている
- 間違いを認めることができる
- 感謝することができる
- 部下の手柄にできる
というわけで、今回はリーダーに必要な10個の条件を掘り下げていきます。
リーダーに必要な10個の条件とは
では、リーダーに必要な10個の条件を見ていきます。
常に活力を持っている
リーダーは常に元気で明るくなければなりません。
メンバーはリーダーの様子をいつも気にしているからです。
そのリーダーに元気がなかったら、チームの活気もなくなります。
たとえば「みんなで頑張って行こう」と号令を出すリーダーに元気がなかったらどうですか?
頑張っていく気になれませんよね。
ピンチの時にリーダーが暗い顔をしていたらどうでしょう?
ただでさえ不安なのに、より一層不安が増しますよね。
というわけで、リーダーは元気で明るくいる必要があるのです。
公明正大
公明正大の意味は次の通りです。
公平で私心がなく、隠し事をせず、堂々としているさま。
メンバーを分け隔てすることなく、公平に接しなければならないということ、そして隠し事をせずに堂々としていなければならない、ということです。
言葉で言うのは簡単ですが、実践するのは意外と難しいです。
メンバーの中には、考え方が合う人もいればそうでない人もいます。
また、リーダーである自分を支持してくれる人もいれば、反感を持つ人もいます。
リーダーはその上でメンバーを公平に扱わなければなりません。
たとえ十分気を付けていても、嫉妬ややっかみが起こりやすいですからね。
このような感情はしばしばチームの足を引っ張ることになることがあります。
自分軸を持っている
リーダーは自分の軸を持っていなければなりません。
軸がぶれぶれのリーダーは信用できないからです。
こんなリーダーはどうですか?
いつ梯子を外されるかわからないので、怖くて指示通り動けませんよね。
しっかりと自分の軸を持ち、それをぶらさずにどっしりと構えていてくれると、メンバーは安心して指示を実行することができます。
ちなみに、軸がぶれないというのは、指示を途中で変更してはいけないということではありません。
状況によって臨機応変に指示を変更するべきときもあります。
その時は、前の指示を変更する理由をきちんと説明する必要がありますね。
違う意見や考え方に寛容
自分軸を持っていることと真逆に聞こえるかもしれませんが、リーダーは自分とは違う意見や考え方に対して、寛容でなければなりません。
駄目なリーダーは自分の考えが一番正しい、と考えます。
そして、自分以外の考え方を否定的にとらえます。
しかし、この世のほとんどのことにおいて、自分だけの考えが正しいなんてことはありません。
物事の多くはいろいろな考え方、とらえ方ができ、そのいずれもが間違いではないといったケースがほとんどです。
リーダーは自分とは違う意見を尊重し、受け入れる寛容さが必要なのです。
自分の会社の批判をしない
愚痴や、陰で自分の会社の批判ばかりしているリーダーは、メンバーから信頼されません。
メンバーにとっては、リーダーは会社の方針に基づいて方向性を示す役割の人です。
つまり、自分たちより会社に近い立場の人なのです。
その人が会社の批判をしている姿は、メンバーにどう映るでしょうか?
リーダーの会社への批判を聞いて、会社に不信感を持つ人が出てくるでしょう。
もしくは、リーダーは自分の立場をわきまえていないんだな、とメンバーは感じます。
感情をコントロールできる
リーダーは冷静沈着である必要があります。
すぐに感情的になる人は信頼されません。
なぜなら、正しい判断ができなくなるからです。
会話もろくにできなくなります。
感情をコントロールできる、いろいろなことを冷静に受け止められるリーダーを信用します。
視野が広く先を見ている
視野を広く持つこと、そして、他のスタッフよりも先を見て考えられるか、ということもリーダーの条件のひとつです。
あらゆる角度から物事を考えることで、メンバーには気づけないことに気づくことができるからです。
そして、「今」だけでななく、先を見据えての「今」を考えられれば、チームを正しく導いていくことができます。
その気づきにメンバーは尊敬の念を抱きます。
自分が正しいと思う視点だけではなく、あえて違う角度から物事を見るようにしましょう。
また、一歩、二歩、先を見通す中で、「今」必要なことを考えましょう。
間違いを認めることができる
リーダーとして威厳を保つのに、間違えてはいけないとつい思ってしまうかもしれません。
メンバーから見損なわれたりするんじゃないか、頼りないと思われるんじゃないかと考えてしまうからです。
しかし、人間である以上間違いはつきものです。
大切なのは、自分が間違ったときに、それをきちんと認められるかどうかです。
メンバーは間違えたリーダーに不信感を持つのではなく、間違いを認められないリーダーに不信感を持つのです。
感謝することができる
リーダーはメンバーに感謝をし、それを伝えなければなりません。
感謝を伝えることで、メンバーのモチベーションが高まり、リーダーに対して「この人の為に頑張りたい」と思えるようになるのです。
メンバーの頑張りに対して、さも当たり前のような態度をとっていると、メンバーの不満につながります。
たとえば、リーダーはメンバーに対して次のように思うかもしれません。
- お金をもらってるんだから、一生懸命の働くのは当たり前
- メンバーである以上、リーダーである自分の言うことを聞くのは当たり前
ここを当たり前と思うのではなく、感謝の気持ちを示すことで、メンバーのモチベーションやリーダーに対しての忠誠心が上がるのです。
感謝して損はありませんよね。
ただし、うわっ面の感謝の気持ちでは、メンバーに届きません。
下心があれば「リーダーの都合の良いように使いたいだけじゃないか?」とメンバーは感じます。
メンバーの働きに対して、心から感謝する気持ちを持つことがリーダーとして必要と言うことです。
メンバーの手柄にできる
リーダーは成果をメンバーの手柄にできなければなりません。
メンバーに成功体験をしてもらい、成長できるようにするのがリーダーの役割だからです。
たとえば、リーダーのアドバイスのおかげでメンバーが成功をおさめたとします。
「自分の助言があったから成功できた」と言いたいところですが、そこは純粋にメンバーの頑張りをほめましょう。
リーダーの助けがあったからメンバーが成功できたことは、いちいちリーダーが言わなくても周囲にはわかります。
逆に、「自分の助言のおかげで・・・・」などとリーダーが言うと、周囲は興ざめします。
「なんて小さい器だ」と見損なわれるので、やめておいた方がいいですね。
まとめ
リーダーになるために必要な条件について書きました。
この条件を満たすことが、メンバーに信頼されるリーダーの最低条件となります。
つまり、これですべてがうまくいくわけではないということです。
チームをうまくまとめていくために、リーダーとして最低限必要な条件ととらえてください。
そして、メンバーとの信頼関係を作っていくうえで重要なのが、部下の話しを「聞く」という行為です。
「聞く」については、介護のリーダーがもっとも重視すべき役割「聞く」その方法とは?をご覧ください。
ということで、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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