コミュニケーションが苦手でも介護職はできます!その根拠とは

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コミュニケーションが苦手な人「コミュニケーションが苦手でも介護職ができるのかどうか知りたい。私はコミュニケーションが苦手で、なかなか関係性を深めることができないんだよね。どうやって人に話しかけたらいいのかわからないし、あまり話しかけてももらえないし。そんな自分が、コミュニケーション力が求められる介護職なんて、無理だよね?」

こんな悩みを解決します

この記事の内容
コミュニケーションが苦手でも、介護職はできる、その理由について書いています

こんにちは、せいじです。介護の仕事を20年以上しており、現在は介護の研修の講師やコンサルタントの仕事をしています。

さて、介護職をやろうと考えている人や、介護職をやり始めたばかりの人が危惧することとして、コミュニケーションが苦手な自分に、果たして介護職が務まるんだろうか、というものがあります。

意外と、コミュニケーションが苦手だ、と思っている人は多く、そのコミュニケーション力が求められる介護職に、二の足を踏んでしまう人も少なくないでしょう。

実は、私も極度の人見知りで、コミュニケーションが大の苦手、それは、介護の仕事を20年やってきた今でも、意識としては変わっていません。

それでも、介護職、ケアマネジャー、施設の管理職、そして今ではコンサルタントや講師の仕事をしているわけですから、苦手と感じているのと実際はちがうようです。

というわけで、今回はコミュニケーションが苦手でも介護職はできる、その理由について解説します。

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介護職に求められるコミュニケーションとは?

では、まずは介護職に求められるコミュニケーションとは、いったいどんなものなのかについて見ていきましょう。

介護で求められるコミュニケーションは、一般的なコミュニケーションのイメージである、誰とでも仲良くお話しができることとは違います

介護職に必要になってくるのは、コミュニケーションを通して相手を知り、そして自分のことを知ってもらって、お互いがお互いの理解を深め、信頼関係を構築することです。

なぜなら、信頼関係が深まらなければ、介護の目的である自立支援が十分にできないからです。

ですから、話しが上手ではないから介護職ができないのでは?と思う必要はありません。相互理解ができれば問題ないんですね。

さて、介護職はいっしょに働く職員同士でのコミュニケーションも求められます。利用者の体調の変化や様子など、随時情報共有をしながら仕事をしなければ、適切な介護を提供することはできないからです。

また、情報共有ができていないと、思わぬ事故やトラブルを招いてしまうこともあります。

要は、一般的な仕事でも重要となる、報告・連絡・相談が確実にできる必要があるということになります。

こちらも、話し上手じゃないとできないことではありません。必要な情報などをやり取りできれば、それで十分事足りるわけですね。

というわけで、介護職に求められるコミュニケーション能力が、一般的にいうコミュニケーション能力ではない、ということについて見てきました。

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コミュニケーションが苦手と思っている人の特徴

コミュニケーションが苦手と思っている人は、どのようなところで自分がコミュニケーション苦手としている、と感じているのでしょうか?

ここでは、コミュニケーションが苦手だ、と思う人の特徴について見ていきましょう。

まとめると、次のようになります。

コミュニケーションが苦手と思っている人の特徴

  • 人見知りで自分から話しかけられない
  • 口下手で人前で話しをするのが苦手
  • 人の目を気にしやすい

それぞれ掘り下げていきます。

人見知りで自分から話しかけられない

人見知りの人は、コミュにケーションが苦手だと感じる人が多いでしょう。なぜなら、自分から積極的にかかわりを作ることがむずかしいからです。

話しかけるのが恥ずかしかったり、なんて声をかけていいのかわからなかったり、嫌なリアクションをされたらどうしようといった不安が、人見知りを生んでしまうことが多いですね。

人に思うように話しかけられない、話しをしても広がらない、といったところから、コミュニケーションが苦手と感じてしまうことになります。

人の目を気にしやすい

人見知りになる原因として、人の目を気にしやすい性格、が関係しているでしょう。人が自分をどのように思っているのか、どのように見ているのか、必要以上に気になるんですね。

そして、気になるだけではなく、基本的に悪い方向に考えてしまいます。

人は自分のことを嫌っているんじゃないか、裏で悪口を言ってるんじゃないか、そんなふうに考えてしまうんですね。

その結果、気軽にアクションできなくなり、つい人とのかかわりを避けてしまいがちになります。

口下手で人前で話しをするのが苦手

人前に立って話しをするのが苦手な人も、自分はコミュニケーションが苦手だと感じるかもしれません。

多くの人の前だと、緊張して頭がまっしろ、思うように話しができなくなる、といった状態ですね。

とはいえ、多かれ少なかれ、初めのうちはほとんどの人が同じような状態になるものです。場数を踏んでいくことで、解消されることが少なくないんですね。

ですが、苦手意識を持ってしまうと、次のチャレンジを避けてしまうようになるため、苦手意識だけが残ってしまうことになります。

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コミュニケーション力を高めるコツ

ここからは、コミュニケーションが苦手だと思っている人が、コミュニケーション力を高めるコツ、言い換えると、コミュニケーションがに対する苦手意識を克服する方法について見ていきましょう。

ポイントは、次のようになります。

コミュニケーション力を高めるコツ

  • 自分を知る(自己覚知)
  • 相手のことを知る
  • 表情に気をつける

掘り下げていきます。

自分を知る

コミュニケーション力を高めるコツの一つめは、自分を知る、ということです。自分を知ることで、自分が思っている自分とはちがう、新たな自分を見つけられることがあるからです。

自分を知ることを、専門的には自己覚知と言います。

介護の仕事をする上では、この自己覚知が非常に重要になります。なぜなら、人と信頼関係を深めていくためには、自分のことを知ってもらう必要があるからですね。

自分を相手に知ってもらうためには、まずは自分が自分を知らなければなりません。そうでないと、自分を相手に伝えることはできないからです。

また、前述したように、新たな自分の一面に気づくことができ、自分への自信のなさが改善できたり、苦手と言う思い込みを排除する機械になったりすることがあります。

いずれにせよ、自己覚知をすることはコミュニケーション力を高める一つの要素になります。

相手のことを知る

コミュニケーションをとる、深めるためには、相手のことを知る必要があります。そもそも、コミュニケーションを取る目的の一つが、相手を知ることだからです。

相手を知っていくと、関わりかたも見えてきて、コミュニケーションも取りやすくなります。

いつ、どんなタイミングで、どんな話しを持ちかければいいかがわかるようになるからです。

人見知りのある人などは、最初のコンタクトが高いハードルになることが多いでしょうが、関わる頻度が増えることによって、どんどん相手に話しかけやすくなります。

最初はどうしても苦手意識を感じてしまうかもしれませんが、勇気を出して一歩を踏み出してもらえたらと思います。

表情や態度に気をつける

自分から話しかけることができない、その上、周囲の人からなかなか声をかけてもらえない、というのは、あなたが話しかけにくい雰囲気を出しているからかもしれません。

その雰囲気によって、あなたに話しかけようにも二の足を踏んでしまうことがあるんですね。

実際に、自分に置き換えて見るとわかりやすいでしょう。

比較的声をかけやすい人と、絶対に声をかけるのは無理だなと思う人がいるはずです。

声をかけにくい人とは、表情が固く、笑顔もなく、怖い、暗い印象を受ける、常に忙しそうにしている、とった人ではないでしょうか。

逆に、声をかけやすい人は、表情が穏やかで笑顔が多く、ゆったりと過ごしている人だと思います。

ですから、相手から声をかけてもらいたいと思ったら、相手が声をかけやすいような雰囲気を醸し出せば良いのです。

表情を柔らかくし、ゆったりとした動きをすることによって、相手はあなたに話しかけやすくなるでしょう。

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コミュニケーションが苦手でも介護職はできます!その根拠とは:まとめ

コミュニケーションが苦手でも介護職ができる理由について解説しました。

また、コミュにケーションが苦手と感じている人が、苦手を克服する方法についても書きました。

この記事をまとめると次のようになります。

この記事のポイント

  • コミュニケーションが苦手でも介護職はできる
  • 利用者を知り、利用者に自分を知ってもらう、相互理解の能力があれば介護職はできるから
  • 職員同士のコミュニケーションで重要なのは、報告、連絡、相談。必ずしもお話し上手がうまくできるわけではない。
  • コミュニケーション力が苦手と思っている人は、思い込みに過ぎないことも多い。
  • 自分を知る、相手を知る、表情や態度を意識することによって改善できる可能性が十分にある。

ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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