正社員で働くメリットが知りたい人「介護職を正社員でするメリットについて知りたい。介護職を正社員でするかどうか悩んでいる。今、派遣社員で介護の仕事をしているんだけれど、正社員で働かないかと施設から持ちかけられているんだよね。正社員で働くメリットはなにがあるんだろう」
こんな疑問を解決します
この記事の内容
こんにちは、せいじです。介護の仕事を20年以上しており、現在は介護の研修の講師やコンサルタントの仕事をしています。
さて、介護の仕事にはいろいろな働き方があります。法人からの直接雇用で正社員として働いたり、非常勤として働く他にも、派遣社員としてといった働き方があります。
そんな介護職ですが、人材不足の影響から正社員で採用されやすい業種になっています。
いろいろな働き方がある中で、正社員として働くメリットは、どんなことがあるのでしょうか。
というわけで、今回は介護の仕事を正社員ですることによってどんなメリットが得られるのか、また、逆にどんなデメリットがあるのかについて解説します。
介護職は正社員になりやすい!正社員で働くメリットとは?
では、正社員で介護職をするメリットについて見ていきましょう。メリットをまとめると、次のようになります。
それぞれ掘り下げていきます。
収入が安定し将来設計が立ちやすくなる
正社員で働くメリットのひとつ目は、収入が安定し将来設計が立ちやすくなることです。正社員であれば、この先の給料の目処がたちますし、会社の中でのステップアップも予測することができるからです。
派遣では、正社員で働くのと比較して時給が高くなるため、派遣会社や働く施設によっては年収にそれほどのちがいがないかもしれません。
しかし、派遣で働く場合、状況によっては派遣契約が終了することがあり、同じところでずっと働ける確約があるわけではないんですね。
しかし、正社員であれば同じ法人で働くことができるため、安定した職場環境を手に入れることができるわけです。
安定は精神的に大きなメリットになるでしょう。
資格取得などスキルアップしやすくなる
また、正社員で施設や事業所に所属すると、スキルアップの機会を得やすくなります。なぜなら、社内での昇進、それに伴って必要となる資格取得の支援などが受けられるからです。
今は多くの施設、事業所が、資格取得のためや、スキルアップのための研修にお金を出しています。直接法人に所属することで、それらの制度の恩恵を受けて、経済的な負担なく資格を取得したり、自分のスキルを高めていくことできます。
いっぽうで、パートや派遣の立場だと、このような機会を得ることはむずかしいです。なぜなら、いつまで自法人で勤めるのかわからないため、長期的な視野であてにすることができないからです。
ですから、法人としては正社員を優先に資格取得支援やスキルアップの機会をあたえていくことになるのは、当然と言えるわけですね。
取得した資格はもちろん、研修で得た知識なども自分の財産として一生使えるわけですから、メリットは大きいですね。
できる仕事の範囲が増える
先ほどの資格所得、スキルアップの話しにも通じますが、正社員で仕事をすることで、裁量権が増える可能性があります。
裁量権とは、自分の考えに基づいて行動し判断する権利のことです。
正社員で経験を積んでいくことで、上司や先輩からの指示に従って仕事をするだけでなく、自分の考え、判断によって仕事ができるようになる可能性が高まります。
自分の裁量で仕事ができるようになると、相応の責任はともなうとはいえ、指示通りに仕事をしているよりもずっとやりがいを感じられるようになります。
仕事の充実は、人生の充実にもつながります。
福利厚生が充実する
正社員で仕事をすると、派遣や非常勤などで働くよりも福利厚生が充実します。
ですから、どうせ働くなら、環境が良くなる正社員の方が良いと考えることができます。
介護職の正社員として働くデメリット
次に、正社員で介護職をするデメリットについて見ていきましょう。まとめると次のようになります。
掘り下げていきます
残業や休日出勤が発生する
正社員で働くと、派遣や非常勤と比較して残業や休日出勤が発生する可能性が高くなります。急な欠員が出た際に、正社員が穴埋めをすることなる事業所が多いからです。
ですから、多少プライベートな時間に影響を及ぼす可能性が高くなります。
ただし、ブラック企業でない限り残業代が発生するため、働いた分給料が増えるというメリットもあります。
お金をたくさん稼ぎたいと思っている人は、正社員としての収入が増えると同時に残業や休日出勤で給料が増えることになるわけですから、そう考えるとデメリットではなくなるかもしれません。
会議への参加が増える
正社員では、非常勤や派遣よりも会議への参加が求められることが増えるでしょう。なぜなら、正社員は非常勤や派遣職に指示や指導をする立場になるからです。
ですから、施設や事業所での情報を把握したり、意見を集約して伝えるために、会議への参加を求められるようになるんですね。
人事異動による転勤が発生する
大きな法人では、人事異動が発生して職場が変わる可能性があります。通勤時間が長くなったり、新たな人間関係を構築しないといけない、と考えると、正社員のデメリットになるかもしれません。
法人によりますが、非常勤や派遣に対して異動は行わないけれど、正社員については異動を実施するというところは少なくありません。
では、なぜ人事異動は行われるのかというと、次のような目的があります。
人事異動をする目的
- 組織を活性化するため
- 職員の能力をより発揮できる環境を提供するため
- チームをより強化するめ
組織は人を固定しすぎると、マンネリ化やメリハリがなくなるといったマイナス面が発生しやすくなります。
ですから、定期的に人事異動を行い、組織の活性化を図るのです。
また、職員がせっかく優れた潜在能力を持っていても、環境によっては十分に発揮できない場合があります。
その場合は、適材適所、より能力を発揮しやすくなる環境を与えてあげる必要があります。そうすることで職員の成長が促され、組織の力が向上することになるんですね。
さらには、人を動かすことによって、チームには足りない部分を補うことができます。こちらも組織の力が向上することにつながります。
自分の置かれている環境が変化することにストレスを感じる人も多いでしょうが、人事異動のメリット部分も多く、自身にとってもプラスになる可能性があります。
そう考えると、メリットと捉えることもできますね。
働く時間の柔軟性がなくなる
正社員で仕事をするということは、非常勤や派遣よりも勤務の自由度、柔軟性が低下する可能性が高くなります。
正社員だと、1日の労働時間や1ヶ月に働かないといけない日数が決まっているため、非常勤などよりはかんたんに休むことができなくなるからです。
自分の置かれている環境をふまえて、また、職場の理解なども前提に、正社員として働くかどうかを考える必要がありますね。
職場によっては、正社員であっても柔軟性高く対応してくれるところがあります。
また、有給休暇をうまく使うことによって、自分の環境に合わせて仕事ができる可能性もあります。
介護職は正社員になりやすい!正社員で働くメリットとは?:まとめ
介護職として正社員で働いた場合のメリット、デメリットについてまとめました。
この記事をまとめると、次のようになります。
介護職の正社員として働くメリット
- 収入が安定する
- 資格取得などスキルアップしやすくなる
- できる仕事の範囲が増える
- 福利厚生が充実する
介護職の正社員として働くデメリット
- 残業や休日出勤が発生する
- 会議への参加が増える
- 人事異動による転勤が発生する可能性がある
- 働く時間の柔軟性がなくなる
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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