介護現場における危険予知トレーニング【事例・イラストあり】

介護事故

介護の事故を防ぐために、危険予知トレーニングというのがあるよね。トレーニングの目的や方法、効果を知りたい。
研修に取り入れて、事故を防げるようにしたいと思う。事例の写真もあればうれしいな。

こんな疑問を解決します

この記事の内容

危険予知トレーニングの目的と方法、効果、研修での活用方法について書いています。事例やイラストが手に入るサイトも紹介しています。

介護保険施設では、年に2回、介護事故を防止するための研修を開催しなければなりません。

しかし、活気のある有意義な研修を実施するのはなかなか難しいですよね。

そこで最適なのが、危険予知トレーニングです。

危険予知トレーニングを用いれば、受講者も主体的に参加しやすくなり、みんなを巻き込んで行う研修をするにはどうしたらいいか、という悩みを解決することができます。

今回の記事は、危険予知トレーニングの目的や方法、効果、そして研修で必要な資料が手に入るサイトも紹介します。

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危険予知(KYT)トレーニングの目的

危険予知トレーニングの目的は、事故を事前に防ぐために必要な「気づき」の力を養うことです。

この力は、リスクマネジメントだけでなく、介護職として必要な能力でもあります。

まとめると次のようになります。

 

  • 危険予知トレーニングとは
  • 危険予知トレーニングの目的「気づきの力を高める」
  • ヒヤリハットになる前に対策を講じることができるようになる

掘り下げていきます。

危険予知トレーニングとは

危険予知トレーニングとは、1枚の写真やイラストを見て、そこに潜んでいるリスクを洗い出していくトレーニングです。

具体的には上に掲載しているイラストを見て、ここから考えられるリスクをあげていきます。

ここで必要となるのは次のような力です。

  • 気づきの力
  • 想像する力

さて、イラストを見て、どのようなリスクを想像しますか?

たとえば、次のようなことが考えれます。

  • ナースコールがないため、利用者が無理をして自分でポータブルトイレに移ろうとして、転倒するかもしれない。
  • ポータブルトイレで用を足した後、トイレットペーパーに手が届かず、無理をして転倒するかもしれない。
  • ポータブルトイレから戻ろうとして、転倒するかもしれない。
  • 車いすが近くにないため、歩いて移動しようとして転倒するかもしれない。
  • ベッドのギャッチが上がっているため、そこに体重をかけることによりベッドが破損するかもしれない。

リスクの一例をあげてみました。

他にもたくさんあるかもしれません。

危険予知トレーニングの目的「気づきの力を高める」

このように、写真やイラストを見て、想定されるリスクを上げることによって、想像して気づく力を養うことができるのです。

リスクマネジメントにおいては「予見可能性」が非常に重要となります。

「予見可能性」とは、過去の実績において、その事故を予見できる可能性があったかどうか、ということです。

介護事故の裁判でも、この「予見可能性」が争点となります。

ですから、あらかじめリスクに気づき、事故を防止するために先に対策を講じておくことが必要なのです。

人間は見たいものしか見ないようになっています。

目に入っても、アンテナを張っていないことがらは認知されないようになっているのです。

これを心理的盲点と言います。

ですから、トレーニングによって、アンテナをたくさん立てられるようにする必要があります。

ヒヤリハットになるまでに対策を講じることができるようになる

事故を防止するためには、次の方法が考えられます。

  • 事故報告書からの再発防止
  • ヒヤリハットからの事故防止
  • 危険予知からのヒヤリハット防止

危険予知トレーニングは、気づきの力を養うことによって、ヒヤリハットまでにも至らない段階で、リスクを回避するのです。

これができれば、報告書を書く手間がかなり軽減されますよね。

また、介護で必要な気づきの力が高まるので、利用者の困りごとなど、かゆいところに手が届くようになり、サービスの質が向上します。

危険予知トレーニングを研修で行う方法

ここからは危険予知トレーニングを使って、勉強会や研修を行う方法について書いていきます。

まとめると次のようになります。

 

  • 気づきを高めるためにはグループでするのが効果的
  • グループ間での競争でモチベーションアップ
  • 自分の施設の写真を使うとさらに効果あり

掘り下げていきます

気づきを高めるためにはグループでするのが効果的

危険予知トレーニングは、ひとりでするよりもグループでするのが効果的です。

その理由は次の通りです。

  • 人の意見を聞くことで、自分にはない気付きを得られる

自分の気づきだけで見ていると、どうしても視野が狭くなります。

なぜなら、自分の経験や価値観で見ることになるからです。

目が変わると、違った視点で見ることができます。

ですから、他の人の気づきを得ることが非常に重要なのです。

それにより、参加したみんなの気づきの引き出しを増やすことができます。

グループ間での競争でモチベーションアップ

危険予知トレーニングを研修で取り入れる場合は、数グループに分けて、どのグループが一番気づきを持つことができたかを競うと面白いですね。

「それは無理くりでしょう」と思えるような内容も出てきますが、ゲーム形式で競争心を煽ることによって、楽しんで研修に参加することができます。

この「楽しんで」というのが、研修ではキーポイントになります。

つまらない研修だと、内容がなにも残りません。

しかし、楽しい研修だと、仮に内容が残らなくても、危険予知トレーニングをプラスにとらえることができるようになります。

学校の授業でも同じだったのではないでしょうか。

先生が授業が楽しいから、その教科が好きになった、という経験がある人も多いはずです。

自分の施設の写真を使って行うと実践的になる

危険予知トレーニングに使う写真やイラストですが、あとで紹介するサイトに行くと、いくつかの資料を手に入れることができます。

この資料と並行して、自分の施設の写真を使って行うと効果的です。

なぜなら、具体的な気づきを得ることができるからです。

特に別のフロアの人に見てもらい、気づきを出してもらうことで、よりその効果が高まります。

なぜなら、自分のフロアの写真を見ても、普段見慣れすぎていて新しい気づきを持つことがむずかしいからです。

では、資料の写真やイラストを使うのは無駄なのでは?と思うかもしれませんが、そうではありません。

自分が働いているフロアとは違う写真やイラストを見ることで、新鮮な目で気づきを得ることができます。

その気づきをもって、自分のフロアを見ることで、これまで見慣れて隠れてしまったリスクに気づくことができるのです。

イラスト資料集

危険予知トレーニングの研修で使える画像が手に入るサイトを紹介しておきます。

再配布は禁止となっているので、直接サイトに行って手に入れてください。

イラストAC

イラストをダウンロードできるサイトです。

会員登録が必要ですが、メールアドレスとパスワードの設定、あと少し情報を入力するだけで簡単にダウンロードすることができます。

登録しても不要な勧誘メールが来るわけでもなく、かなり重宝します。

無料会員については、1日のダウンロード数7枚、検索5回までの制限がありますが、十分ではないでしょうか。

商用利用も可となっているので、幅広く使用することができます。

KYT画像だけでなく、イベントのチラシやポスターにも使える素材がそろっているので、ぜひ登録してみてください。

無料イラストなら【イラストAC】

イラストACの写真版サイトです。

どちらかに登録すれば、両方の使用が可能です。

無料会員の条件は同じですが、こちらもかなり豊富に素材がそろっています。

写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

会員登録の仕方については、写真AC(photoAC)の無料会員登録の方法をわかりやすく解説をご覧くださいませ。

一般財団法人医療介護チェーン本部

危険予知トレーニングの素材を無料で配布しています。

医療中心ですが、介護でも十分使える素材がそろっていて、登録も不要です。

活用できるサイトですね。

一般財団法人医療介護チェーン本部
https://www.medical-chain.or.jp/member/database-kyt.html

まとめ

介護現場の危険予知トレーニング(KYT)について書きました。

事故を防止していくために、必要なトレーニングですし、研修にも使いやすいと思います。

事故報告書、ヒヤリハット報告書とあわせて、活用してもらえたらと思います。

介護事故を0にするのは困難ですが、防げる事故がたくさんあるのも事実です。

リスクマネジメントのレベルを上げることによって、それらの事故を防いでいきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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