仕事がつらいものというのはウソ 100倍楽しむための考え方やコツ

個人能力向上

「そもそも仕事というのは楽しいものではない。

つらいもの、その中でいかに楽しいことを見つけるかが大切なんだ」

そんな話しをされる方がいます。

私自身も以前は同じように考えていました。

しかし、毎日8時間程度、残業や通勤時間を含めると1日の半分ほどを費やしている仕事がつらいと、人生の半分がつらいことになってしまいます。

それはとても残念なことですよね。

そもそも本当に仕事はつらいものなのでしょうか?

そう思い込んでいるだけかもしれません。

今回は仕事を楽しむための考え方やコツについて書いていきます。

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仕事は楽しいものだと心に決める

なぜ仕事はつらいもの、まじめにやらないといけないものと思うのでしょうか。

つらい仕事をまじめにやらなければならないという思い込み

私たちの中には、仕事はまじめにやらなければならない、という思い込みがあります。

つらくても、まじめにひたむきに努力することが美徳とされています。

「お父さんが頑張って働いてくれているから、ご飯が食べられるんだよ」と幼いころ、母親から聞かされた経験がある人も多いかもしれませんが、この言葉の裏には、大変でつらい仕事をお父さんは頑張ってくれているんだから、感謝しなければならないよ、という意味が込められていますよね。

職場で交わされる会話でも、いかに大変な中頑張っているかを自慢し合ったり、ねぎらったりすることがよくあります。

「あなたの部署は大変でしょ?忙しいでしょ?」

「いやぁ、そうなんですよ。本当に大変でね」

「そうでしょうね。実はうちの部署も大変でね、昨日なんか・・・・」

と大変自慢のやりとりがされるのです。

意表をついて「いや、楽しいですよ?」と答えたりすると、ハトが豆鉄砲をくらったような顔をされたりします。

話しを広げられないので、すぐに会話が終わってしまいます(笑)

実は自分がいかに大変な仕事をしているのか、辛い仕事をしているのかを話したいだけなんです。

そして、それが自分の価値と感じるのです。

つまり、仕事の内容が本当につらいものかどうかは別にして、つらいものを頑張っているから価値があるという思い込みが多くの人にあるようです。

脳が思い込むとつらいことを勝手にさがしてくれます

脳は思ったことを自動的にさがしてくれる機能を持っています。

「仕事はつらいもの」とインプットすると、仕事のつらいところを勝手にさがしだすのです。

たとえば、街中で自分好みの車を見つけたとします。

「あの車かっこいいな」と思った時から、急にその車を見かける頻度が増えた経験がありませんか?

驚くほどあちらこちらでその車を見かけるようになりますよね。

もちろんその車が急に増えたわけではなく、元々存在していたのです。

しかし、その車が脳にインプットされていなかったので、目に入っていても認知されなかったということです。

つまり、私たちの脳は、「見たい」とインプットされたものは見えるようになり、そうでないものは見えなくなってしまうのです。

「人は見たいものしか見ない生き物」なのです。

同じように「仕事は楽しいもの」とインプットすると、今度は楽しいことをさがしてくれるようになります。

仕事を楽しくしようと思ったら「仕事は楽しい」と脳にインプットしなければなりません。

つらいよりも楽しいほうが人間の能力は発揮されます

なぜ「仕事は楽しい」とインプットしなければならないかというと、人間の能力が発揮されるのは「楽しい」と感じているときだからです。

つらいな、楽しくないな、と思いながら仕事をしていると、成果はなかなか上がりません。

その気持ちに反して笑顔を作ったり頑張って行動すると、精神的に疲れてしまいます。

しかし、楽しいと思ってしまえば、行動と心が一致するので、精神的な疲れも少なくパフォーマンスが上がるのです。

スポーツでも、緊張したり、不安になったりしているときよりも、リラックスしたり、楽しんだりしているときの方が成績は上がりますよね

仕事についても同じことが言えます。

そうはいっても仕事がつらいんだから、楽しいと思えと言われても無理がある、という意見もあると思います。

では、より仕事を楽しい方向に持って行くために必要な要素を次に紹介します。

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仕事は目的、目標を立て、課題をクリアすることで楽しくなる

仕事を楽しむためのコツは「目的を持つ」ことです。

目的地を設定すると課題が現れます

目的を持つということは、目的地を設定するということです。

目的地を設定してはじめてそこに到達するまでの経路を考え、到達するまでの課題が明確になります。

車で出かけることにたとえると、なにも決めないでただぶらぶら車を走らせるだけでは、気分転換にはなっても目的地にはたどりつけません。

そもそも目的地がないので、当然経路もでてきません。

目的地を入力することではじめて経路が示され、その道中にある課題が明確になります。

混雑するところがあったり、山道があったり、道幅の狭いところがあったりということが見えてくるのです。

それらの課題をクリアすることで、人は達成感や満足感を得ることができます。

目的地までの中間ポイント、目標を設定することがコツです

目的地を設定したら、次に中間ポイントである目標を立てましょう。

先に目的と目標のちがいを整理しておきます。

目的は「成し遂げようと目指す事柄」を指します。

対して目標は「目的を達成するために設けた目当て」です。

たとえば「介護の仕事のすばらしさを伝えたい」と目的を設定したとします。

次に、その目的を達成するために、どんなことが必要かを考えます。

その目的を達成するために、次のような段階を経る必要が考えられます。

  • 介護職としての経験を積む
  • 介護福祉士の資格を取得する
  • 介護職のリーダーとして責任者としての経験を積む
  • 介護支援専門員の資格を取得する
  • 在宅で生活する方の支援を通して、地域の介護を経験する
  • 管理者としてスタッフの指導、育成を経験する

ざっくり言うとこれらが目標となります。

目的を達成する期限を決めたら、次にそれぞれの目標を達成する期限を設定します。

介護福祉士の資格を取得するだけだと、介護の仕事を始めて3年の現場経験が必要で、長すぎて気持ちが萎えてしまうかもしれません。

ですから、達成感や満足感を感じられるように、細かく目標を設定するのが良いです。

そして「介護職としての経験を積む」ためになにをするのかを書き出すと、TODOリストになります。

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目的、目標を達成した時の状況を先にイメージし、ワクワクする

目的、目標達成に向けて、楽しみながら行動を継続するためには、ワクワクするほど楽しむことが大切です。

目的、目標を達成するための秘訣は達成したあとのイメージを描くことです

せっかく立てた目的、目標も、途中で忘れてしまっては意味がありません。

目的、目標を忘れるということは、仕事が楽しめないということにつながります。

目的、目標に対していつまでも情熱を傾けるためには、目標を達成したらどんな未来が待っているかを先に想像することがポイントです。

達成したら素晴らしい未来が待っていると考えると、自分の日々の成長に対しても意識が向くようになります。

そして、目的、目標達成のためになにをしなければならないかが日々見えてきます。

それらの細かい課題をクリアすることで、達成感を得ることができ、仕事がどんどん楽しくなります。

仕事は主体的にやると楽しくなります

目的をもって仕事をするようになると、主体性が生まれます。

人に言われてやらされるのではなく、必要なことを自分からさがしてやるようになるのです。

人に言われてしかたなくやるのと、自ら必要性を感じてやるのとでは、やりがいに雲泥の差が出ます。

私の体験談を紹介させてください。

私が働いていた特養は、昔ながらの従来型特養でした。

今主流のユニット型の施設とは違い、4人部屋で業務中心の流れ作業的な介護をしていました。

一番疑問に感じていたのが、オムツの中での排泄です。

トイレに座ろうと思えば座ることができる身体能力があるのに、誰もトイレに座ってもらうという発想がありませんでした。

もっと個々の利用者の生活を大切にした介護がしたい、そんなことを考えるようになった絶妙のタイミングで、ユニットケアの勉強をする機会に恵まれました。

勉強するうちに、ユニットケアの理念を導入して、せめて排泄だけでも人間らしくトイレでできるような生活を提供したいと考えました。

この時点で私の介護の仕事をする目的が「人生の最後まで利用者に人間らしい生活を提供する」に設定されました。

そのためには、働いている施設に理解をしてもらう必要があります。

そして、施設に理解してもらうためには、一緒に働くスタッフと思いを共有しなければなりません。

すると、それまでは嫌で仕方がなかった月一のフロア会議が待ち遠しくなりました。

その会議でユニットケアの必要性をみんなに伝え、共感してもらわなければならないからです。

また、会議までになにをしておかなければならないかを、考えるようになりました。

日々の仕事の中で、他のスタッフから賛同を得られるような介護をしなければなりません。

それからは、目的の達成に向けて目標を設定し、課題に取り組む毎日になりました。

それまでのなんとなく介護していたのとは打って変わり、非常にやりがいを感じるようになったのです。

達成することができれば、オムツ交換が必要なくなり、最後までトイレで排泄するという人間の尊厳を守ることができるのです。

当時の私は、そのことを考えるとワクワクしたのを覚えています。

そして、課題をクリアするたびに気持ちが高揚していきました。

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まとめ

仕事を楽しむ考え方やコツについて書いてみました。

おさらいすると

①仕事は楽しいものだと脳にインプットする

②仕事の目的、目標を設定して主体的に取り組む

③目的や目標を達成したときに、どんな未来がまっているかをイメージし、ワクワクする

の三点です。

個人的には③の達成した時の未来を具体的に想像できるかがポイントだと思っています。

これが具体的であればあるほど、主体的に考えることができて、仕事が楽しくなります。

本当にそんなことで仕事が楽しくなるだろうか?と疑問に思われるかもしれませんが、目的、目標を持っても損はしませんし、だれにも迷惑をかけないので、だまされたと思ってやってみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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