リーダーシップスタイルに悩むリーダー「リーダーシップにはいろいろな種類があるよね。自分のに合わせたリーダーシップスタイルを選べばいいんだろうか。それとも他に選び方があるのかな。チームを率いていく上で必要なリーダーシップのスタイルが知りたい」
こんな悩みを解決します。
こんにちは、せいじです。
リーダーにはいろいろなタイプがありますよね。
力と勢いでぐいぐいチームを引っ張っていく人もいれば、メンバーとの輪を深めながら引っ張っていく人もいます。
中には「あの人には何を言っても響かない、なにもしない」と陰口をたたかれているリーダーもいますが・・・・。
というわけで、この記事ではリーダーシップスタイルについて、書いていきます。
今回用いるのは、クルト・レヴィン氏による3つのリーダーシップスタイルです。
この記事の内容
クルト・レヴィン氏が提唱する3つのリーダースタイル
クルト・レヴィン氏(1809-1947)はアメリカの社会心理学者で、専制型、民主型、放任型の3つのリーダーシップスタイルを提唱しました。
そして、3つのリーダーシップスタイルのうち、それぞれにメリット、デメリットがありますが、もっとも優れた生産性を継続的に産むのは「民主型リーダーシップ」であるとしています。
まずはそれぞれのリーダーシップスタイルを掘り下げていきます。
専制型リーダーシップ
専制型リーダーシップの特徴とメリット、デメリットについて書いていきます。
戦後、高度経済成長期においては、合致していたリーダーシップスタイルです。
とにかく物を作ったら売れる時代で、就職した会社で定年まで一生懸命働くことが正義、といった価値観が大勢を占めていた時代ですね。
この時代には、人の成長よりも、とにかく生産性を上げることが重要でした。
そして、今と違って転職が当たり前の時代ではなかったので、社員も少々のことでは退職しなかったんですよね。
今このスタイルでいくと、すぐにパワハラだとかなんだとかといった話しになりますね。
ただし、緊急事態の時や、とにかくチームの方向性を変えたい時などは有効と言えます。
専制型リーダーシップをわかりやすく解説でより詳しく解説しています。
読んでいただけると嬉しいです。
民主型リーダーシップ
民主型リーダーシップの特徴とメリット、デメリットについて書いていきます。
価値観が多様化し、物やお金よりも自分の趣味やライフスタイル、生き方といった「個人」に重きが置かれるようになった今の日本には適したリーダーシップスタイルですね。
リーダーがきちんとメンバーの意見を吸い上げ、実践し、その過程をしっかりと見て、褒めたり励ましたり、時には叱ったりしてメンバーを育成していくスタイルです。
そうすることによって、リーダーとメンバーの信頼関係が深まり、より強いチームになっていきます。
通常ではこのようにメリットのある民主型リーダーシップですが、緊急時には向きません。
火事だ!と言ってる最中に、メンバーを全員集合させて「どうしたらいい?」なんて意見を吸い上げてたら、燃え広がって終わりですからね。
また、メンバーの意見を大切にする分、大きな改革をするには時間がかかってしまいます。
リーダーには個人の価値観を受け入れ、それを生かすことが求められるので、懐の深い人間性が求められるとも言えますね。
民主型リーダーシップをわかりやすく解説でより詳しく解説しています。
読んでいただけると嬉しいです。
放任型リーダーシップ
放任型リーダーシップの特徴とメリット、デメリットについて書いていきます。
放任型リーダーシップは、通常時に使うとチームが崩壊してしまう可能性がありますね。
というか「リーダー必要?」と思うようなリーダーシップスタイルです。
でも、意外とこんな状況になっているリーダーがいたりしませんか?
なにを相談しても、なにを訴えても、うんともすんとも言わなし行動しないリーダー(笑)
「いない方がよっぽどうまくいくのでは?」って感じですね。
基本的には意図して使う場面が少ないスタイルですね。
ただし、メンバーがとても成熟して、能力が高い状態であれば、このリーダーシップスタイルでも機能することがあります。
放任型リーダーシップをわかりやすく解説でより詳しく解説しています。
読んでいただけると嬉しいです。
リーダーシップスタイルを使い分ける方法
クルト・レヴィン氏が提唱する3つのリーダーシップスタイルを使い分ける方法について書いていきます。
ベースを民主型リーダーシップにすることによって、いろいろな状況で使い分けることができます。
まとめると次のようになります。
- 通常時は民主型リーダーシップで信頼関係を作る
- 緊急時や変革時に専制型リーダーシップを発揮
- チームが成熟してきたら放任型リーダーシップもありえる
通常時は民主型リーダーシップで信頼関係を作る
民主型リーダーシップは、メンバー間の話し合いを重視します。
結果よりもプロセスに重きを置き、メンバーの成長を促進します。
そうすることで、リーダーとメンバーの関係性が強まり、チームとしてのまとまりができます。
これがベースにあると、状況に応じて専制型リーダーシップや放任型リーダーシップを用いても、機能する可能性があります。
なので、民主型リーダーシップがベースにあれば、状況により専制型リーダーシップや放任型リーダーシップを用いても、チームに問題が発生することなく、機能するのです。
緊急時や変革時に専制型リーダーシップを発揮
たとえば、会社の方針によりチームの方向性を急激に変えないといけない状況が発生したとします。
この場面で適しているのは、リーダーがトップダウンでメンバーに指示を出し、行動させる専制型リーダーシップです。
ともすれば突然の変更にメンバーが大きな不満を持つ可能性がある場面ですが、普段から民主型リーダーシップで十分に信頼関係が築けていれば「リーダーの言うことだからなにか理由があるのだろう」とメンバーが受け取りやすくなります。
普段、きちんとメンバーの話しを聞き、メンバーもリーダーの考え方を理解している状況であれば、信頼関係をベースにメンバーが行動することができるのです。
チームが成熟してきたら放任型リーダーシップもありえる
民主型リーダーシップでメンバーの成長が見られたら、放任型リーダーシップでメンバーにすべてを任せてしまう場面を作るのもありかもしれません。
個々が自分の役割を理解し、自分でモチベーションを高め、目標に向けて進んでいけるようになると、結果が出た時の達成感がより大きいものになるからです。
また、リーダーがいろいろなプロジェクトを兼務しているような状態だと、一時的にチームに関われない状況が起こり得ます。
民主型リーダーシップで信頼関係が構築できていれば、忙しいリーダーのためにチームをしっかりと守ろう、という意識をメンバーが持ってくれます。
その結果による成功体験はさらにメンバーの成長を促進し、より強いチームへと成長していきます。
まとめ
クルト・レヴィン氏のメンバーシップスタイルについて書きました。
3つのスタイルのうち、民主型リーダーシップをベースにすることで、専制型リーダーシップや放任型リーダーシップも生きるようになります。
チームをより高みに導いていくためには、3つのリーダーシップスタイルをうまく組み合わせることが重要だということです。
今回の記事はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それではまた。
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