【介護職】夜勤をすると乳がんになりやすい?【早期発見が重要】

その他

私の肌感覚として、介護職の乳がん患者が増えているなと感じます。

そこで、乳がんと介護の仕事の関連を調べてみました。

すると、どうやら夜勤と乳がんには関連性があるようです。

結論から言うと、夜勤をする人が乳がんになりやすい、ということですね。

その理由を書いていきます。

この記事の内容

  • 乳がん患者の増加と介護職との関連性
  • 夜勤が避けられないなら予防や早期発見を!

私が携わっていた介護施設でも、実際に若くして乳がんを発症したスタッフがいました。

治療の過程を見てきましたが、乳がんは発見が遅れると非常に厄介です。

命のリスクは少ないとされていますが、乳房を失ったり、抗がん剤により髪の毛を失ったり、同じく抗がん剤の影響で生殖機能が低下したり、といった、治療後のQOLへの影響がある病気なのです。

できるだけ罹患するリスクを減らすべきですし、万が一なったとしても、早期発見することが重要ですね。

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乳がん患者の増加と介護職との関連性

乳がん患者との増加と介護職との関連性を見ていきます。

まとめると次のようになります。

 

  • 乳がんの現状
  • 夜勤で乳がんが増える理由
  • 乳がん患者の増加と夜勤をする介護職の増加

掘り下げていきます。

乳がんの現状

日本の乳がん患者は爆発的に増えていますね。

現在一般的に言われているのは、11人に1人が乳がんになるという確率です。

利用者100人が生活する施設だと、介護職がパートも含めると約50人ぐらいですかね。

介護職の男女比が3:7ぐらいなので、ざっと計算しても1施設で3人は乳がんになる計算です。

乳がんが増えている理由はいろいろ挙げられています。

たとえば、食生活が欧米化しているから、というものですね。

確かに日本人の食事は昔比べると変わっています。

で、その理由のひとつに、夜勤をする女性が増えているから、ということもいわれています。

夜勤をする女性が乳がんになりやすい研究結果がアメリカで出ています。

看護師の話しになりますが、30年以上勤務している看護師を対象に、夜勤をする人、しない人で比較したところ。夜勤をする看護師の方が1.3倍乳がんになる確率が高かったのです。

日本でも、夜勤をする看護師の方が1.8倍乳がんになる確率が高くなります。

また、夜勤専属の看護師になると、夜勤をしない看護師より2.9倍乳がんの発生率が高い、という研究結果も出ています。

かなりやばい数字ですね。

夜勤で乳がんが増える理由

夜勤をする人に乳がんが増えるのには理由があります。

それは人間の身体の仕組みに関係しています。

がんになる原因はDNA細胞の損傷です。

通常であれば損傷したDNA細胞はがんという病気になる前に修復されるようになっています。

しかし、夜勤をすると、DNA細胞の修復機能がうまく働かなくなるのです。

うまく働かなくなる原因は、DNA細胞を修復するホルモンである、メラトニンの分泌がうまくいかなくなるからです。

メラトニンは不規則な生活や、昼間に太陽の光を浴びないような生活を続けると、正常に分泌されなくなります。

その結果、乳がんになりやすくなる、ということですね。

乳がん患者の増加と夜勤をする介護職の増加

夜勤をすると乳がん患者が増えます。

では、実際に乳がん患者と介護職との関連をみていきたいと思います。

次の表をご覧ください。

この表は乳がんの患者の増加と、夜勤が必要な有料老人ホームの増加の推移です。

ここからわかるように、両方が同じように増加しています。

もちろん、このデータが単純に、介護職の夜勤者が乳がんになる、ということではありませんが、乳がんになる原因のひとつが夜勤をすることですから、無関係ではないとは言えますね。

ちなみに、介護付有料老人ホームは、介護保険制度が施行された2000年には350施設しかなかったのが、2016年現在では1万施設を超えるほど爆増しています。

2025年、団塊の世代が全員75歳以上になります。

まだしばらくは介護が必要な高齢者は増えていくと考えられます。

同様に、夜勤が必要な施設も増えていくでしょう。

ですから、今後も夜勤による乳がんの発生リスクが高まる女性が増えていくと言えます。

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夜勤が避けられないなら予防や早期発見を!

単純に言うと、夜勤を避ければ乳がんの発生リスクを下げることができます。

しかし、施設には入所している利用者がいるわけで、その方々の支援をするためには誰かが夜勤をしなければなりません。

では乳がんの発生リスクが極めて少ない男性介護職に夜勤を限定するのはどうでしようか?

残念ながら、男性の場合は前立腺がんの発生リスクが高まるとの結果が出ています。

ですから、男女問わず、夜勤をすればがんのリスクは高まるけれど、避けることができない、ということになりますね。

それに、夜勤をしないと給料がかなり安くなり、生活していけない人もいますしね。

そこで、夜勤をしながらも、乳がんの発生リスクをできるだけ下げる方法を見ていきます。

  • 生活習慣の見直し
  • 検診は必ず受ける

掘り下げていきます。

生活習慣の見直し

夜勤が避けられないなら、夜勤の日以外の生活を見直すしかありません。

メラトニンの分泌を促すよう、夜勤以外の日には規則正しい生活を心がけましょう。

夜勤をすると体内リズムが崩れやすく、人によっては昼夜逆転して夜寝られない人もいますからね。

朝しっかり起きて、太陽の光を浴び、体内時計を整えるようにしてください。

あと、毎日のように夜勤をする、夜勤専属の仕事は避けたほうがいいですね。

乳癌のリスクが2.9倍に跳ね上がるだけじゃなく、他のがんになる確率もあがるので。

検診は必ず受ける

夜勤をしている人は特に乳がん検診をしっかり受けておく方がいいです。

乳がん自体は5年生存率がステージ0~Ⅳまでの平均で88.6パーセントと高く、治るがんと言われています。

しかし、ステージⅣまでいくと33.8パーセントまで低下してしまいます。

早期発見が重要であることは間違いありません。

また、早期発見できるかどうかは、乳がんの治療内容に大きな影響を与えます。

早ければ切除するだけで済むものが、発見が遅れると抗がん剤治療やホルモン療法が必要となり、その後のQOLに悪影響を与えます。

たとえば、抗がん剤治療により妊娠ができなくなってしまったり、髪の毛が抜けて元通りの量、髪質に戻らなかったりといったことが起こりえます。

ホルモン療法だと、イライラやホットフラッシュなど、更年期障害と同じ症状に苦しめられることもあります。

万が一の場合、早期発見して治療が軽く済むように、検診を受けるようにしてください。

今は自宅でがんかどうかのチェックができる商品があるようです。

どうしても検診に行く暇がない、という人は、使ってみてください。

 

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まとめ

乳がん患者の増加と、介護職の夜勤の関係について書きました。

高齢者の施設が増え、夜勤をする介護職員が増えていることと、乳がん患者の増加は偶然ではないということですね。

しかし、夜勤をするスタッフがいないと利用者の生活が成り立たないのも事実です。

それに仕事がないと生活していくことができません。

いっぽうで、病気になってしまったら元も子もないとも言えます。

ですから、普段の生活の中で、できる限りの予防を心がけてください。

そして、万が一のことを考えて、早期発見できるようにしてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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