ダニエル・ゴールマンが提唱する6つのリーダーシップスタイルについて知りたいです。あと、それぞれの合う場面を教えてほしいです。
こんな疑問を解決します。
この記事の内容
こんにちは、せいじです。
今回はダニエル・ゴールマンが提唱するEQリーダーシップ6つのスタイルについて書いていきます。
ダニエル・ゴールマンはリーダーシップを6つのスタイルに分けました。
その前提であるEQリーダーシップとはなにか?そして6つのリーダーシップスタイルの特徴、それぞれのリーダーシップスタイルが適する場面について考えていきます。
ダニエル・ゴールマンのEQリーダーシップとは?
まず、EQリーダーシップの提唱者や、6つのスタイルに分ける元になっているEQリーダーシップについて書いていきます。
ダニエル・ゴールマンとは?
提唱者であるダニエル・ゴールマンは、アメリカの心理学者です。
彼は1995年、アメリカで「EMOTIONAL INTELLIGENCE」を出版し、それによってEI(心の知能)とEQ(心の知能指数)が一気に世に広まりました。
EQリーダーシップとは
ダニエル・ゴールマンが著書によって世に広めたEIとは、自分や他者の感情を知覚したり、自分の感情をコントロールする知能のことです。
そしてEQとは、EIを測定する指標となるものです。
ダニエル・ゴールマンは、リーダーを「立場」としてとらえるのではなく、「人」としてとらえました。
そして「リーダーの役割」よりも前に、「リーダーはどうあるべきか」に違いがあると説いています。
さらに、人を動かす原動力は「心」であることを科学的に証明し、「心の知性」が社会生活を豊かにするとの理論を展開したのです。
ダニエル・ゴールマンの6つのリーダーシップスタイルは「心」に注目して分類されているリーダーシップスタイルなのです。
EQリーダーシップ6つのスタイル
EQリーダーシップの6つのスタイルそれぞれについて見ていきます。
前提として、6つのスタイルに特徴やメリット、デメリットがありますが、どれが正しくて、どれが間違いということではありません。
チームやメンバーの感情をとらえ、その条項にあったリーダーシップスタイルを発揮することが重要です。
リーダーシップスタイルは次の6つになります。
- ビジョン型リーダーシップ
- コーチ型リーダーシップ
- 強制型リーダーシップ
- 関係重視型リーダーシップ
- ペースセッター型リーダーシップ
- 民主型リーダーシップ
掘り下げていきます。
ビジョン型リーダーシップ
ビジョン型リーダーシップの詳細はビジョン型リーダーシップをわかりやすく解説をご覧ください。
コーチ型リーダーシップ
コーチ型リーダーシップの詳細は、コーチ型リーダーシップとは?特徴などをわかりやすく解説をご覧ください。
強制型リーダーシップ
強制型リーダーシップの詳細は、強制型リーダーシップの特徴やメリット、デメリットを解説をご覧ください。
関係重視型リーダーシップ
関係重視型リーダーシップの詳細は、関係重視型リーダーシップの特徴やメリット・デメリットを解説をご覧ください。
ペースセッター型リーダーシップ
ペースセッター型リーダーシップの詳細については、ペースセッター型リーダーシップの特徴とメリット・デメリットとは
民主型リーダーシップ
民主型リーダーシップの詳細については、民主型リーダーシップをわかりやすく解説をご覧ください。
6つのリーダーシップの使い分けが重要
6つのリーダーシップスタイル、それぞれに特徴、メリット、デメリットを見てきました。
チームにとって短期的、長期的、メンバーにとっての影響など、スタイルによって影響を与える内容が異なります。
優れた成果を出しているリーダーは、ひとつのリーダーシップスタイルに依存しておらず、状況の変化に対応して柔軟にリーダーシップスタイルを変えているのです。
つまり、リーダーには複数のリーダーシップスタイルを実践できる能力と、どのリーダーシップを採用するべきかか、という状況判断する能力が求められます。
強い組織を作っていくのに適しているリーダーシップ
チーム作りをしていく上で適しているリーダーシップは次の2つです。
チームを強くしていくために必要なのは、リーダーとメンバーの信頼関係の構築と、メンバーが自分で考え、行動できるようにすることです。
ビジョン型と民主型のリーダーシップでは、その2つの要素を伸ばすことができます。
これらのリーダーシップを発揮するにあたって必要なのは、リーダーがメンバーの話しにしっかりと耳を傾けることですね。
リーダーが自分の価値観を押し付けるのではなく、メンバーの意見を吸い上げるような形でかかわることで、この2つのリーダーシップを発揮することができます。
メンバーは自分たちの意見に耳を傾け、アイデアを採用し、実施にあたって全責任を担ってくれるリーダーを信頼するようになります。
なので、この2つのリーダーシップを発揮する際に、まずメンバー全員と個々に面談することをお勧めします。
そして、まずはじっくりとそれぞれの話しを聞くようにしてください。
緊急な行動が必要な場面で効果的なリーダーシップ
緊急時や短期間で行動を変えたい場合に効果的なのは強制型リーダーシップです。
このタイプは完全なトップダウン型の指示により、メンバーを動かすスタイルだからです。
短気で生産性を上げられる一方で、メンバーが成長しなかったり、リーダーに対して不満を抱くようになるなどデメリットも多い強制型ですが、効果的に発揮する方法があります。
それは、普段ビジョン型、民主型リーダーシップで信頼関係を作った上で強制型を採用することです。
信頼関係の土台があれば、強制型リーダーシップを採用しても、メンバーに不満が溜まりません。
なぜなら、普段話しを聞いてくれるリーダーが、自分たちに強制力を持って指示するからには、それ相応の理由があるからだろう、と察してくれるからです。
なので、強制型のメリットだけが発揮できるようになります。
ただし、信頼関係に胡坐をかいて強制型を取り続けると、信頼関係が崩れてしまう恐れがあるので、強制型は限定的に使うこと、そして後のフォローをしっかりすることが必要ですね。
プレイングマネジャーに適したリーダーシップ
リーダーがプレイングマネジャーなのであれば、ペースセッター型リーダーシップが効果を発揮します。
たとえば、リーダーの役割をしつつプレイヤーとしてメンバーと同じ仕事をするケースですね。
この場合、リーダーが圧倒的な業務量と成果をあげることで、メンバーに有無を言わせないようにすることができるからです。
ただし、ある程度メンバーにそのイメージを浸透させたら、ビジョン型や民主型に切り替える方がいですね。
徐々にリーダーの役割に割く時間を増やしていくのです。
出ないと、リーダーは過剰業務になって疲れ果ててしまう可能性があるからです。
また、リーダーがあまりに前を走りすぎると、メンバーがついていけずに自身の成長を諦めてしまいます。
リーダーは特別だからできるのであって、自分にはとてもできないし、求められるのも苦痛だと感じるようになるのです。
なので、リーダーの力をメンバーが受け止めたら、今度はメンバーの指導に移行していきましょう。
自ら率先して動いていたリーダーの言葉はとても大きなものになります。
その上でメンバーの立場も理解してくれるようなリーダーであれば、メンバーはリーダーのために成長したい、と思うようになります。
チームの底上げができたら個人に注力する
ビジョン型や民主型でチーム全体の能力が上がれば、さらなるチーム力強化のために、個人にシフトするのがいいですね。
たとえば、自分と同じレベルで仕事ができるメンバーを育てるのです。
その際に有効なのがコーチ型リーダーシップです。
白羽の矢を立てるメンバーを定め、そのメンバーに時間を割いて教育していくのです。
リーダーの分身のような脳力を持ったメンバーができると、リーダーはより自由な時間を持つことができるようになります。
自由になった時間を使って、さらにほかのスタッフをコーチ型で育成したり、複数のチームにかかわったりすることができるようになります。
まとめ
EQリーダーシップと6つのリーダーシップスタイル、そして使い分ける方法について書いてみました。
繰り返しになりますが、6つのリーダーシップスタイルでは、どれかひとつに依存するよりも、複数のリーダーシップを状況に合わせて使いこなすことで、より優れた成果を出すことができます。
ぜひそれぞれのリーダーシップスタイルの特徴、メリット、デメリットを知って、有効に使えるようになってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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