コーチ型リーダーシップを習得したい人「多くの日本人が持っている「コーチ」のイメージって「教える人」だと思いますが、本来の「コーチ」を指す内容とは違うと聞きました。それは「コーチング」じゃなくて「ティーチング」だって。じゃあ、本来の「コーチ」ってどんなことをするのでしょうか?コーチ型リーダーシップについて知りたいです。
こんな疑問を解決します。
こんにちは、せいじです。
コーチ型リーダーシップの「コーチ」の言葉の由来をご存知ですか?
「コーチ」の言葉の由来は、大型馬車から来ています。
コーチの役割である「目的地まで人を運ぶこと」が、馬車の果たす役割と同じ、と言うことで、大型の乗合馬車が最初に走ったハンガリーの都市、コチ(Kocs)の名が使われているそうです。
というわけで、今回は、コーチ型リーダーシップについて書いてきます。
この記事の内容
コーチ型リーダーシップの特徴とは?わかりやすく解説
コーチ型リーダーシップの特徴について解説していきます。
まとめると次のようになります。
- 1対1の関係性を重視する
- 答えを作り出すサポートをする
このリーダーシップスタイルでは、リーダーには対話を重視し、聴く力が求められます。
掘り下げていきます。
コーチ型特徴①:1対1の関係性を重視する
コーチ型リーダーシップでは、リーダー対その他大勢ではなく、1対1の関係性を重視する形になります。
リーダーとメンバー個人が、コミュニケーションを通して信頼関係を作り、リーダーはメンバーの個性を活かしつつ、自ら考えて行動できるように育成していく方法です。
かかわりのなかで、メンバーの自己実現や希望の達成を目指していくリーダーシップスタイルです。
コーチ型特徴②:答えを作り出すサポートをする
日本では「コーチ」と聞くと、スポーツにおいて、指導者が選手にいろいろなことを教え、指導する、という印象を持つ人が多いのではないでしょうか。
しかし、実はこれは厳密にいうとコーチが行う「コーチング」ではありません。
このような手法は、正しくは「ティーチング」になります。
学校の先生がしているのもそうですね。
で、実際のコーチの役割は、知識や技術を与えるというよりも、コミュニケーションを通して、選手自らが自分の可能性に気づき、それを高め、自分の希望する状況や自己実現を果たせるよう支援していくことなのです。
たとえば、同じくスポーツですが、以前大坂なおみ選手に帯同していたコーチを思い出してください。
彼がしていたのは、大坂選手と対話し、自分と向き合えるように促し、大阪なおみ選手が持つ能力を引き出す働きかけでした。
コーチングのひとつの形として、イメージしやすいのではないでしょうか。
コーチ型リーダーシップのメリット
次に、コーチ型リーダーシップのメリット、デメリットについて書いていきます。
- メンバーの可能性を引き出すことができる
- メンバーの個性を活かすことができる
掘り下げていきます。
コーチ型メリット①:メンバーの可能性を引き出すことができる
リーダーは、コーチ型リーダーシップを用いてメンバーにかかわることにより、メンバー自身の可能性を最大限引き出すことができます。
コーチングの目的が、その人の中にある可能性を最大化することにあるからです。
なので、コーチングによって、その人が自発的に考え、問題解決に向けて行動する力を引き出していきます。
たとえば、何か問題が発生した時も、リーダーとして指示という答えを渡すのではなく、メンバー自身が自分で考えられるように、そして、そのメンバーなりの答えを導き出せるようにかかわっていきます。
コーチ型メリット②:メンバーの個性を活かすことができる
このようなかかわりを積み重ねることによって、メンバーの個性を活かしつつ、成長を促進することができます。
かかわるリーダーは、自分なりの答えを持っていて、ついメンバーにその方法を習得させようと考えがちです。
しかし、人にはそれぞれ価値観や考え方、得て、不得手があります。
コーチングでは、そういった違いを活かしながら、問題を解決する答えをメンバー自身の中で出せるように導いていくのです。
そうすることによって、メンバー自身はリーダーの指示で動いたやらされ感ではなく、自分自身が出した答えによる結果として受け止めることができます。
つまり、何事にも納得して受け入れることができるのです。
コーチ型リーダーシップのデメリット
コーチ型リーダーシップのデメリットについて書いていきます。
まとめると次のようになります。
- ある程度時間がかかる
- 本人にやる気がないと効果がない
- 一度に大勢を育成できない
掘り下げていきます。
コーチ型デメリット①:ある程度時間がかかる
コーチ型リーダーシップのデメリットとしては、メンバーの成長にある程度の時間が
必要になるという点です。
リーダーが答えを渡すのではなく、メンバーの個性を活かしつつ、メンバー自身で考えて答えを出せるようにしていかなければならないからです。
たとえば、リーダーが絶対的な権力を持っていて、その指示のもと動く形や、目標、目的を掲げ、それに向かってある程度メンバーが考えて進んでいくやり方だと、メンバー全体にかかわることができます。
しかし、コーチングでは、1対1が基本の形になっている部分と、メンバー自身が自分で考えて成長していくことを求めるため、チーム全体を改善していこうとすると、どうしても時間がかかってしまうのです。
コーチ型デメリット②:本人にやる気がないと効果がない
コーチングのデメリットの2つ目は、本人にやる気がないと効果があがらない点です。
リーダーが強制的に行動させるスタイルではないため、本人がしようと思わないと行動につながりません。
また、本人にその気がなければ、リーダーがいくらメンバーの中にあるものを引き出そうとしても、なにも出てこない、という結果になります。
メンバーにある程度のモチベーションがなければ、効果が発揮できないリーダーシップスタイルと言えます。
コーチ型デメリット③:一度に大勢を育成できない
コーチ型リーダーシップでは、1対1の関係性を重視するため、一度に多くのメンバーを育成することができません。
だから、どうしても効率が悪くなります。
少しでも効率よくしていこうと思えば、1人のメンバーを早期にとことん成長させ、そのメンバーにひとつの仕事を完全に任せられるようにすることで、リーダーはメンバーの育成に力を避けるようにしていく必要があります。
まとめ
コーチ型リーダーシップについて書きました。
コーチ型リーダーシップを用いる場面としては、自分の後任を作るような場面に向いているのではないでしょうか。
自分で考えて答えが出せるよう育成し、部署を任せていく、といった形ですね。
そうなるまでに時間がかかりますが、メンバーが独り立ちして仕切ってくれるようになれば、その後リーダーは他の仕事に時間を費やすことができるようになります。
先行投資として考えるといいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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