無資格、未経験で介護職を始める人「介護職を始めるんだけど、無資格、未経験で始めるメリットとデメリットってどんなことがあるんだろう。すぐに始められるのはメリットだし、費用についても安く済むのはわかったんだけど、デメリットはないのかな?勉強しながら介護の仕事をするのは、大変でむずかしそうに思うんだけれど。」
このような疑問を解決します
この記事の内容
介護の仕事は無資格、未経験で始めることができます。
しかし、特殊な仕事というイメージがあるので、本当にそれで勤まるのか、と不安になる人も多いのではないでしょうか。
今回の記事は、事前に資格を取得してから介護の仕事を始めるのに対して、無資格、未経験で始めるメリット、デメリットについて書いていきます。
ちなみに、私は今の初任者研修、当時のヘルパー2級の資格を取得してから、介護の仕事に就きました。
時代の違いで、私の時は資格がなければ採用してもらえなかったからです。
でも今は違います。
介護業界は売り手市場になっているので、資格がない人でも採用されます。
現に、私が管理職をしていた施設では、大半の人が入職後に資格を取得しています。
そのあたりの経験も含めて書いていきます。
介護職を無資格、未経験で始めるメリット
介護職は無資格、未経験で始めることができます。
そして、資格は就職した施設などで、働きながらとりましょう。
その方が費用面でも、初任者研修の内容を習得するためにもプラスになります。
その理由をまとめると、次のようになります。
- 初任者研修を受講する費用が0円
- 働きながら勉強できるので、内容が身につきやすい
掘り下げていきます。
初任者研修を受講する費用が0円
最初のメリットは、コスト的なところ、つまりお金です。
初任者研修を修了するための方法は、大きく分けて次の3つです。
- 個人的に受講する(有料)
- 就職してその会社で受講する(無料)
- 求職者支援訓練などを利用する(無料)
①の場合は、費用の負担が必要ですね。
働きながら受講することはできますが、介護の仕事をしながらと考えるなら、初任者研修を実施している事業所に就職した方が絶対にいいですね。
それが②の場合になりますが、たいていの場合、無料で受講することができます。
加えて、研修に合わせてシフトの調整も、気を使わずにしてもらえます。
③はハローワークを通じて受けるパターンですね。
この場合も無料で受講できます。
ただ、訓練の対象になるために、筆記試験や面接試験に合格する必要があります。
税金で就職支援をするわけですから、その価値があるかどうかの見極めが必要ということです。
その他にも下記のような条件があります。
求職者支援制度とは、雇用保険を受給できない求職者の方(※1)に対し、
- 無料の職業訓練(求職者支援訓練)を実施し、
- 本人収入、世帯収入及び資産要件等、一定の支給要件を満たす場合は、職業訓練の受講を容易にするための給付金(職業訓練受講給付金)を支給するとともに、
- ハローワークが中心となってきめ細やかな就職支援を実施することにより、安定した「就職」を実現するための制度です。
※1雇用保険の適用がなかった方、加入期間が足りず雇用保険の給付を受けられなかった方、雇用保険の受給が終了した方、学卒未就職者や自営廃業者の方等
(厚生労働省のHPより)
詳しくは厚生労働省のホームページで確認してください。
また、こちらの求人サイトを使えば、無料で資格を取得できます。
就職先で資格を取得する場合、費用の負担がなくなる代わりに、一定期間働かなければならない、などの条件が付く場合がほとんどなので、そういう縛りが嫌だと言う人には良いと思います。
就職先を探すのにも便利なので、一度検索に使ってみてください。
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働きながら勉強できるので、内容が身につきやすい
費用がかからないことに加えて、もうひとつ大きなメリットがあります。
現場で働きながら初任者研修を受講すると、学ぶ内容が頭に入りやすいです。
なぜなら、学んだことと実際の仕事がリアルタイムでリンクするからです。
先に初任者研修を受講し、それから仕事を始めると、内容の大半を忘れてしまいます。
それに、実際の職場をイメージできないので、目的意識を持ちにくいのです。
これがないと授業に身が入りません。
私の場合がまさにこれでして、ヘルパー2級の研修はかなり手を抜いていました。
実際に働き始めた頃には、内容がほぼ記憶から消えてましたね。
だから、その後ずいぶん苦労することになりました。
なんせ、介護の仕事を始めてしばらく、まともにシーツ交換できなかったんですから(笑)
ヘルパー2級を取得しているんだから、シーツ交換はできて当たり前、ということになるので、誰にも教えてもらえませんでしたし、恥ずかしくて聞くこともできませんでした。
いっぽう、受講しながらだと、習った内容をすぐに職場で実践することができるので、どんどん吸収していくことができます。
成長度合いも早くなりますね。
真剣に受講すれば、費用よりもこの部分の方がメリットとして大きいと思いますね。
介護職を無資格、未経験で始めるデメリット
介護職を無資格、未経験で始めることは、メリットばかりではありません。
デメリットも存在します。
ただし、結論から言うと、デメリットよりメリットの方が確実に大きいので、なんとか乗り越えてもらいたいですね。
まとめると次のようになります。
- 休みがなくなる
- 環境の変化で精神的な負担が大きい
掘り下げていきます。
休みがなくなる
仕事をしながら初任者研修を受講すると、休みが少なくなります。
休みを利用して受講するところが大半でしょうから。
だから体力的に厳しいですし、プライベートな時間を大幅に削ることになります。
ただ、おおよそ3か月間のことですので、ここは我慢のしどころですね。
どうしても厳しくなってきたら、事業所に相談して休みを増やすのもありだと思います。
けっこうきついのは事実ですからね。
環境の変化で精神的な負担が大きい
無資格、未経験で介護の仕事をはじめ、初任者研修を受講しながら働くとなると、環境の変化に精神的な負担が大きくなります。
なぜなら、仕事、出会う人、行く場所、どれを取っても初めて尽くしになるからです。
会社では業務、利用者、職員のことを覚えなければなりません。
そして研修では、いっしょに受講する人と人間関係を構築したり、授業の内容を覚えなければなりません。
下手したら病みそうですね。
ただ、初任者研修では、同じ悩みを持つ人が集まる可能性が高いです。
受講している間に自然に仲良くなっていき、お互いの気持ちが理解できる仲間に発展していくので、こうなれば精神的な負担も一気に減ります。
まとめ
介護職を無資格、未経験で始めるメリット、デメリットについて書きました。
繰り返しになりますが、介護の仕事はまず資格を取りに行くのではなく、すぐに始めた方がいいですね。
経験則でそう思います。
ヘルパー2級から初任者研修に変わって、現場実習がなくなったのも大きいですね。
現場実習があれば、ここで介護の仕事が自分にとって合う、合わないを測ることができます。
最悪介護ではなく他の仕事に方針転換することができますからね。
でも初任者研修ではそれがありません。
だからなおさらすぐにスタートした方が良いということになります。
これから介護をしようと閑雅ている人に、少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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