介護過程のプロセスをわかりやすく解説します

介護の知識・技術

介護過程を勉強している人「介護過程のプロセスを詳しく知りたいな。介護過程の展開をしていくにあたって必要なことをしっかりと把握しておきたいので。それをすることが利用者にとってどのような効果を生むのかも知りたい」

こんな疑問を解決します

この記事の内容
  • 介護過程の基本プロセスがわかる
  • 介護過程の基本プロセスそれぞれの重要性がわかる

こんにちは、せいじです。

セミナーや各種研修の講師をしています。

具体的には、初任者研修で介護過程の基礎的理解、実務者研修で介護過程の展開の講義を担当しています。

さて、今回は介護過程のプロセスについて解説していきたいと思います。

介護過程は介護の専門性を担保するものです。

つまり「なぜその利用者にその介護をするのか」という根拠を示すものになります。

介護職が専門職であるために不可欠な要素なので、ぜひ本記事をご覧いただけたらと思います。

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介護過程のプロセスをわかりやすく解説します

介護過程のプロセスについて書いていきます。

基本プロセスは次のようになっています。

介護過程の基本プロセス

  1. アセスメント
  2. 個別援助計画書の作成
  3. 介護サービスの実施
  4. モニタリング(評価)

掘り下げていきます

アセスメント

アセスメントは日本語でいうと課題分析という意味になります。

利用者の情報を収集し、利用者が求める生活を実現するためにあたって、障害となっていることがらを明らかにするために行います。

たとえば、利用者が「自分で日常生活を行えるようになりたい」という希望(ニーズ)をもっているとします。

それを阻害するものとして、脳梗塞の後遺症による右片麻痺があったとしましょう。

その状況でなにを解決すれば自分で日常生活ができるようになるのかを抽出するのがアセスメントです。

右片麻痺を完全になくすのは不可能かもしれませんが、リハビリをして片麻痺があっても歩けるようになるとか、杖や車いすを使って自分で移動できるようになる、といったことができるようになる可能性があるなら、それらが解決するべき課題ということになります。

なお、介護過程の展開では、アセスメントがもっとも重要です。

その理由については、介護過程でアセスメントがもっとも重要な理由とは?に詳しく書いていますので、読んでいただけるとうれしいです。

個別援助計画書の作成

個別援助計画書は、利用者の課題を解決し、ニーズを満たすために、どのような支援をするのかをあらわすものです。

課題によってはすぐに解決できるものもありますが、逆に時間をかけて解決しなければならないこともあります。

なので、計画的に行うために、個別援助計画書の作成が必要になるのです。

また、介護はチームで行うので、チームのメンバー全員が同じ方向にむかって支援しなければなりません。

ばらばらの支援をしていては、課題が解決できないからです。

たとえば、「歩けるようになりたい」というニーズ、課題を持っている利用者に、次のような支援をしていたらどうでしょうか?

  • A介護職:歩けるよう支援
  • B介護職:車椅子を自走して移動できるよう支援

利用者の「歩けるようになりたい」というニーズに向けて支援しているのはAさんです。

しかし、Bさんは「自分で移動できるようになるための支援」を行っています。

このように介護職によってちがうと利用者は混乱しますし、課題の解決もできなくなります。

なので、メンバー全員が統一してサービスを提供できるよう、計画書が必要なのです。

介護過程の展開における個別援助計画書の目標の立て方とポイント3つ

介護サービスの実施

介護職が利用者にサービスを提供するにあたっては、個別援助計画書に基づいて実施しなければなりません。

個別援助計画書の課題解決に向けて介護をする必要があるからです。

なので、提供するべきサービス内容を実施していかなければならないのです。

そして、実施した内容については、日々の介護記録に記載していきます。

介護は都度対応する部分もありますが、本来は課題解決や自立に向けて計画的に実施していくもの、ということですね。

モニタリング(評価)

モニタリングとは、実施したサービス内容が適切なのか、計画的に実施している状況で、きちんと課題解決に向けて進んでいるのか、を評価するためのものです。

計画を立てても、思いどおりに進むかどうかはやってみないとわからないですよね。

実際やってみると、利用者にマッチしなかったり、実施できても思っているような成果が出なかったりすることが往々にしてあります。

これは私たちの人生における目標についても言えることです。

そのときに必要なのが、見直して改善することです。

サービス内容が適切でないのであれば、ちがう内容に変更する必要がありますし、目標自体の変更を強いられることもあります。

定期的に見直して、きちんと進むべき方向にむかえているかを評価する必要があるということですね。

ちなみに、モニタリングで改善が必要と判断したときに、むやみに変えてはいけない項目があります。

それは課題(ニーズ)です。

本来課題は、利用者の心身の状況、そして生活環境によって出てくるものであり、頻繁に変わるものではありません。

なので、課題を見直すのではなく、目標やサービス内容を見直し、課題解決に向けて進めていく必要があるのです。

また、評価するためには、日々の介護記録が貴重な情報源となります。

サービスを提供した結果、どのような成果があったのか、を記載していくのです。

それを積み上げることによって、あとで評価することが可能になるのです。

介護過程の展開におけるモニタリングを徹底解説【ポイントは5つ】

まとめ

介護過程のプロセスについて書きました。

基本的プロセスをしっかりとふまえつつ、PDCAサイクルをまわしていくことで、利用者の課題解決し、求める生活の実現をはかっていくことになります。

これが利用者に介護を提供する根拠となり、介護に専門性をもたらすものになるのです。

つまり、目の前にある困りごとに対応しているだけでは、介護とは言えないということですね。

それについては介護の専門性とは何か?専門性がないと言われる理由は?の記事で詳しく書いていますので、読んでいただけると嬉しいです。

それでは今回はこのへんで終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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