仕事は「自責」で考えなければならないと言うよね。すべては自分の責任として考えようということだと思うけれど、自分ではどうしようもないこともあるでしょ?そんなことまで自分の責任だと考えてしまうと、精神的にうつになってしまいそう。「他責」がダメなのはわかるけれど、自責も度が過ぎるとよくないんじゃないの?正しい自責の考え方ってどのようなものなんだろう。
こんな疑問を解決します
この記事の内容
ものごとを自分の責任としてとらえることによって、愚痴や不満ではなく建設的に考えることができます。
しかし、自責で考えても自分を苦しめるだけで、なんの成長も得られないどころか、逆に自分を消耗させてしまうこともあります。
自責の使い方の問題ですね。
今回の記事はそのあたりについて書いていきます。
結論としては「どうにもならないことは、どうにでもなっていいこと」ととらえましょうと言うことです。
自責と他責の違いとは
ものごとに対する考え方は、自責と他責に分かれます。
まとめると次のようになります。
掘り下げていきます。
自責の考え方
「自責」はものごとの責任を自分に置きます。
ものごとがうまくいかないのは自分の責任、だから自分がなにかをすれば現状は改善される、と考えるのです。
ですから、愚痴や不満を言わない人になります。
だって、すべては自分にあるわけですから、愚痴や不満を言いようがないのです。
他責の考え方
他責の考え方は、物事の責任を自分以外のなにかに求めます。
上司や同僚、会社や家柄、自分の置かれている環境などです。
このようにものごとをとらえると、愚痴や不満ばかりの人生になります。
なぜなら、自分では現状をどうすることもできないと考えるからです。
状況を改善するのは上司や会社、同僚の役割であり、それがあって初めて自分はまともな仕事ができる、裏を返せば、周囲が悪いから自分が気持ちよく仕事をすることができないんだ、と考えます。
自責の方が思うように生きやすい
自責と他責を比較すると、自責の方が自分の思うように生きられる可能性が高いことが分かると思います。
また、仕事で成果を出したり、上司や同僚から信頼されるのも自責の考え方を持つ人です。
なぜなら、愚痴や不満を言わず、自分の最大限のパフォーマンスを発揮しようとするからです。
この考えを持っていれば、自然と自分の能力は上がり、周囲からの信頼も得られるようになります。
逆に他責の考え方だと、愚痴や不満ばかり吐いているような状態になり、状況を改善しようと努力することがありません。
ですから、当然自分の能力が上がることはなく、また会社からも評価されません。
自責の考え方でうつにならないために
自責の考え方のほうが、他責の考え方よりも良いということがわかっていただけたと思います。
しかし、自責の考え方には注意点があります。
まとめると次のようになります。
- 自責で病んではいけない
- ものごとを具体的に考えよう
- 思い悩むのではなく行動しよう
掘り下げていきます。
自責で病んではいけない
自責の考え方をする人で一番注意をしなければならないのは、自分を責めて病んでしまうことです。
自責で考えるのはいいことなのですが、自分ではどうしようもないことまで自分の責任を感じてはいけないのです。
どうしようもないこととしては、たとえば、次のようなことです。
天候や災害が起きることは、人間にはどうすることもできません。
「雨男の自分が関わったから、お祭りが雨になってうまくいかなかった」と考えたところで、雨を
降らないようにすることはできませんよね。
それに、あなた意外にも雨男がいたかもしれません。
というか、そもそも雨男や晴れ男など、科学的に実証できない事柄を考えても仕方がないのです(笑)
元をただすと、雨が降ったからお祭りがうまくいかなかったのではなくて、雨の際の準備が足りなかったからうまくいかなかったのです。
ですから、このとらえ方は根本的に間違っているということになりますね。
また、起こってしまった事実を、ずっと悔やみ続けるのも自責としては意味がありません。
タイムマシンがない以上、起きてしまったことは変えようがないからです。
しかし、それが良いことだったか、悪いことだったかは変えようがあります。
起きたことを自責として考え、そこから改善に向けて成功につなげれば、それは良かったことになります。
悔やみ続けるのではなく、そこからどうすれば改善できるのかを考えるのが自責ということですね。
あと、自分のことで悩んでいるわけではない他人に対して「この人が苦しんでいるのは自分のせいだ」と考えるのもやめたほうがいいです。
自分が関係しているのであれば、具体的に修正していけばいいですが、そうではない事柄で悩んでいるのに自分の責任と考えても、どうしようもありません。
また、世の中には「どんなことでも悩んでいたい人」というのが存在します。
そういう方とは距離をとった方がいいと思いますし、ましてや自分の責任と考える必要はないですね。
ですから、どうしようもないことがあれば、それはどうにもならないこと、もっと言うとどうにでもなっていいことととらえて、他に自分が具体的にできることはないか、と考えてみてください。
自分を精神的に追い込みすぎないようにしましょう。
自責を具体的に考えよう
自責というのは、それによって後悔や苦悩をし、思い悩むための考え方ではありません。
自分の置かれている状況をただ嘆くのではなく、この状況を変えるために「今の自分になにができるか」を考えることです。
ですから、具体的に考えなければなりません。
そして、具体的に行動して、状況を改善していけるように努めていくのです。
その過程で、どうにもならないと判断すれば、思い切ってその環境から離れてしまうのもいいでしょう。
それは逃げではなく、具体的に考えた結果、状況を改善するためのひとつの選択だからです。
他責の人は、現状に愚痴を言うだけで、なにもしない上にやめることもありません。
ただひたすら周りの責任にするだけです。
思い悩むのではなく行動しよう
具体的に考えたら行動しましょう。
なぜなら、思い悩んでもなにも解決することはないからです。
どれだけ頭の中で考えて、悩んで、自分を疲労させても、行動しなければなにも変わりません。
逆に、行動すればなにかが生まれます。
それがいいことであろうが悪いことであろうが、間違いなく前進します。
そして、また同じように具体的に考えて行動すればよいのです。
悪い方向に行くと困るので行動しない、というのが一番悪いパターンです。
なにも変わらないばかりか、思い悩んだ分自分の精神を削ってしまいます。
考えて悩んだ分、行動に移すようにしてください。
行動すると、意外とプラスの方向に行くものです。
悩み、恐れていたことがバカみたいに感じることも多いです。
とにかく行動ですね。
まとめ
自責の間違ったとらえ方について書きました。
最近は精神的に病んでしまい、うつ病で仕事ができなくなる方が増えています。
その方々を否定するつもりはまったくありませんが、自分を大切にするためにも、思い悩むのはほどほどにして、行動に移すようにしてください。
また、とにかく自分でどうにもならないことは、捨ててしまうのがいいと思います。
どうにもならないことを思い悩んでも、どうにもなりません。
時間の無駄です。
具体的に考えて、自分にはどうにもならないこと、と判断したら、迷わずに頭から消してしまいましょう。
そして、どうにかなることに着手していきましょう。
そうやって行動していると、どうにもならなかったことが、今度はなぜか味方してくれるようになったりするものです。
とにかく精神的な健康を損なわないようにしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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