バイスティックの7原則における自己決定の原則をわかりやすく解説

バイスティックの7原則

バイスティックの7原則のうちの自己決定の原則について知りたいんだよね。自己決定の原則って、ただ単に本人に決定してもらえば良い、というわけではなさそうで難しいよね。深く知って対人援助ができるようになりたいな。

こんな疑問を解決します

こんにちは、せいじです。

主に介護のセミナー講師の仕事をしています。

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  • 高齢者福祉の業界で17年働いている
  • ケアマネや施設の管理者として対人援助の経験が10年以上
  • 現在介護のセミナー講師をしている

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この記事の内容

  • バイスティックの7原則における自己決定の原則がわかる
  • 自己決定をしてもらう必要性がわかる

今回の記事は、バイスティックの7原則における自己決定の原則について解説します。

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自己決定の原則とは

バイスティックの7原則における自己決定の原則とは、援助者は最終的な結論をクライエント自身が出せるよう導く、というものです。

解説すると次のようになります。

 

  • クライエントが自分で決められるよう支援
  • 援助者が決定を誘導してはいけない

掘り下げていきます。

クライエントが自分で決められるよう支援

自己決定の原則とは、援助者はクライエントの問題や課題、悩みに対して、クライエント自身が結論を導き出せるよう支援していくことが求められるという原則です。

クライエントが抱える問題や課題はクライエントのものであり、それを解決していくために決断したり、行動するのは、クライエント自身でなければならないからです。

そうしないと、クライエントは自分の人生に責任を持って生きていくことができなくなります。

詳しくは、「なぜ自己決定が必要なのか」の中で後述します。

援助者が決定を誘導してはいけない

援助者はクライエントの話しを聞く中で、クライエントの結論を援助者が思う結論に誘導してはいません。

なぜなら、それは援助者の中での結論であり、クライエント自身が考えた結論ではないからです。

たとえば、クライエントがA、B、Cの3つの選択肢で悩んでいたとします。

援助者が仮にAが最良の方法だと感じたとしても、それは援助者の価値観や能力、求める結果における最良の方法ということになります

ですから、クライエントにとって、Aが最良の選択肢であるかどうかは別の話しです。

援助者がするべきなのは、クライエントが自分の中で問題へのアプローチを深め、クライエントの価値観において、最良の結論である、と納得できる選択を導くことです。

また、援助者がクライエントに対して、選択肢を提示するのも良くないことです。

選択肢を提示することで、クライエント自身の考える余地を狭めてしまうことになるからです。

援助者としてするべきことは、選択肢を作る過程で、クライエントの考えを深める質問や、出てきた内容を整理することです。

選択肢自体も、クライエントが自分で生み出していけるよう、導いていかなければならないということですね。

なぜ自己決定が必要なのか

対人援助において、なぜクライエントが自己決定することが重要なのでしょうか。

その点をまとめると次のようになります。

 

  • クライエントが自分の人生を生きるため
  • 援助者はクライエントの人生に責任を持てない

掘り下げていきます。

クライエントが自分の人生を生きるため

問題や課題はクライエントの人生の中で起こっています。

クライエントの人生の主人公は、クライエント自身です。

ですから、クライエントがその問題や課題に対しての対策を考え、行動しなければなりません。

援助者が対策を決めてしまうと、それは援助者の価値観による援助者の人生の中での結論であり、クライエントは他人に決められた人生を歩むことになります。

その結果、クライエントは他責の考え方になる恐れがあります。

自分が選んだ人生ではないので、常に人の責任にして過ごすようになってしまうのです。

それによって、人生に後悔や迷いが増えていくことになります。

  • 「あの時援助者の言うことを聞かずに、自分で決めたらよかった」
  • 「援助者のアドバイスによってこの道を選んだのに、うまくいかなかった」

というような思いになるのです。

ですから、クライエントが自分自身で決定し、自分の責任で人生を歩むことができるように支援しなければなりません。

他責の考え方の問題点については【注意】失敗を活かすことができない考え方3点【他責はダメです】を読んでいただけると嬉しいです。

援助者はクライエントの人生に責任を持てない

人はだれしも、自分の人生の責任は自分で負わなければなりません。

そうでなければ、他人に依存した、他人に決められた人生を送ることになってしまいます。

たとえば、援助者がクライエントの人生の責任を持つことができるでしょうか?

その答えはNoですよね。

であるならば、問題や課題に悩むクライエントに対して、援助者の価値観によって結論を導く支援は間違っているということになります。

よって、繰り返しになりますが、援助者はあくまでもクライエントが自分の問題や課題に対して熟考できるよう支援し、クライエント自身が納得できる結論が出せるよう導かなければならないということです。

まとめ

バイスティックの7原則における自己決定の法則について書きました。

援助者のスタンスとしては、あくまでも主をクライエントに置き、クライエントが自分で考え、自分で結論を導き出せるよう支援することが求められるということです。

考えを深めていくには、他の原則も活用しつつ支援しなければなりません。

良かったらぜひご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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