リーダーシップの意味を知りたい。リーダーをしているが、リーダーの役割がよくわからない。何をしたらいいのかがわからない。リーダーシップだけでチームはまとまるのかな?
こんな悩みを解決します。
こんにちは、せいじです。
私はこれまで、年商約2億円の服飾雑貨の店長、介護事業を運営しているグループ企業の施設長やマネジャーとして働いてきました。
この記事ではリーダーシップとはなにか?リーダーシップの意味や定義とは?について書いていきます。
また、組織がうまく機能するために、リーダーシップと合わせて必要なフォロワーシップについても触れます。
この記事の内容
リーダーシップの定義や意味とは?
リーダーシップの言葉の意味
リーダーという言葉を辞書で調べると、統率者、指導者、指揮者と出てきます。
そしてリーダーシップの「シップ」というのは、「~になるためのもの」という意味です。
つまり、リーダーシップとは「リーダーであるために必要なこと」という意味になります。
リーダーシップの定義
では、リーダーシップの定義とはなんでしょうか。
言葉から捉えると、「チームを統率、指導、指揮していくこと」になります。
組織開発ファシリテーターである長尾彰氏の著書『宇宙兄弟「完璧なリーダー」はもういらない』では、「リーダーとは、生き方や働き方のハンドルを自分で握っている人のこと」と表現されています。
チームの中で、チームの方向性や行動のハンドルを握っている人がリーダーシップを発揮しているということになります。
つまり、役職としてリーダーを担っている人が必ずしも実質のリーダーではなく、目標を立て、それに向かって進むことを決め、行動している人が真のリーダーシップを発揮している人だということです。
これは人生においても当てはまります。
仕事や私生活の中で流されて生きるのと、自分で考え、決めて行動することの差です。
前者は「~しなければならない」と他動的に考えますが、後者は「~したい」と自動的に考えます。
やらされ感でする仕事がどれほど辛く、質の低いものになるかは想像ができると思います。
逆に、自分がやりたいと思ってする仕事の楽しさや、質の高さも想像に難くないでしょう。
これは、あとで述べるフォロワーシップにもかかわってくる話しになります。
役職としてのリーダー
組織の中で、役職としてリーダーを担っている人がいます。
このリーダーの役割は、責任を取る、チームを管理する、チームを導いていく、ことです。
しかし、能力的に不十分であったり、リーダーになった途端保身に走ってなかなか行動を起こせなかったりするケースがよくあります。
リーダーが機能しなくなると、チームは衰退、腐敗していく恐れがあるので、どうやっても動いてくれない場合は、あきらめて自分が行動を起こしていくのもひとつの選択肢です。
リーダーは、最初は我が身を守るために反対や批判をしてくるかもしれませんが、成果が出そうと思ったら、まるで最初から賛成していたかのように振舞うはずです。
もしかしたら手柄だけ自分のものにしようとするかもしれませんが、周囲の人は状況を理解しているはずなので、気にせずに行きましょう。
リーダーが「この人に任せておけば大丈夫」と感じたら、その後仕事がしやすくなるので、万が一会社で正当な評価をされなかったとしても、メリットはあります。
自分の経験値がたまり、能力が上がっていくからです。
それはあなたのなによりの財産になります。
それがあれば評価やお金は後でいくらでも取り返すことができます。
それに、失敗しても責任を取るのはリーダーの役職を担っている人になるので、やりたいことをやって、責任だけリーダーに取ってもらうという理想的な環境ができる可能性もありますね。
リーダーとしての役割と必要な能力
リーダーの役割は、次の3つです。
- 目標を立てる
- スタッフに適材適所の役割を与える
- 目標に向かってチームを導く
そして、これらを行っていくうえで必要な能力として、次の4つがあります。
- 組織の目的に沿った目標を立案する能力
- 目的、目標をチームメンバーに浸透させる能力
- スタッフの能力を見極める能力
- 適切な役割を与え、人を主体的に動けるよう支援する能力
そして、目標を達成するために、PDCAサイクルを回しながら、進めて行く必要があります。
PDCAサイクルとは次のようなものです。
詳しくは【断言】目標達成に必要なのはPDCAサイクルを回すことを見ていただけると嬉しいです。
リーダー像の変遷
少し前まではのリーダー像とは次のようなものでした。
- すごく仕事ができる
- 決断力がある
- 人を惹きつけるカリスマ性がある
「リーダーとは、行先や生き方を迷うことなく先頭で示し続け、人々はその背中に憧れ、尊敬しながらついてく」とか、リーダーたるもの優秀でなければならない、といった率先垂範型のリーダーシップを発揮できる人、が理想のリーダー像でした。
しかし、時代が変わり、人々の価値観が多様化した現在は、様々なパターンのリーダーシップが必要とされています。
どのような形であれ、チームを目標達成に導くことができる人がリーダーであり、チームのハンドルを握っている人はリーダーシップを発揮していることになるのです。
リーダーシップの必要性
チームにリーダーシップが必要な理由を書いていきます。
なぜリーダーシップが必要なのか
チームとは、同じ目的、目標を持ち、達成のために協働するグループのことを言います。
仕事においては、必要な成果を上げることができるチームを作らなければなりません。
それには、ただ人が集まって、各々が行動しているだけでは不可能です。
目標を掲げ、それを共有し、達成に向けて役割を持ちつつ行動しなければならないのです。
そのためには、統率、指導、指揮していくリーダーの存在が不可欠なのです。
リーダーシップと表裏一体のフォロワーシップ
しかし、いくらリーダーがリーダーシップを発揮しても、メンバーの行動がともなわなければ目標を達成することはできません。
優れたリーダーには、優れたフォロワーが必要です。
フォロワーシップ(メンバーシップ)とは、リーダーが指揮、指導する目標に向かって、自らの意思で行動しようとする能力になります。
繰り返しになりますが、やらされ感で仕事をするのと、自分がやろうと思って仕事をするのとでは、やる気が変わってきますよね。
当然、そこから生み出される成果も変わってきます。
自分の意志で行動した方が、成果を出すことができます。
つまり、リーダーシップとフォロワーシップ(メンバーシップ)が一体となって、レベルの高いチームになるのです。
まとめ
リーダーシップの定義とリーダーシップの必要性について書きました。
チームにとって必要不可欠なリーダーシップ、そして、リーダーシップを生かしていくために必要なフォロワーシップ、表裏一体となってレベルの高いチームが生まれ、成果が生み出されるのです。
質の高いチームで仕事をしていると、仕事へのやりがいや達成感を感じることができます。
そして、それが自分の成長につながっていくのです。
ですから、リーダーを担っている人は、リーダーシップを発揮するために必要なスキルを高めていきましょう。
そして、メンバーのひとりである人は、リーダーが指し示す目標に対して、自分の意志で向かっていけるようにしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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